きょういくじん会議
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オリンピック―クラスで使える教育プログラムも充実(加)
kyoikujin
2010/2/18 掲載
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 カナダのバンクーバーで開催されている冬季オリンピック。選手たちの熱い戦いから目が離せない…という方も多いのでは。
 世界が注目するこの大イベントを授業に取り入れない手はない!と、現地ではバンクーバーのオリンピック委員会をはじめ、様々な団体が学校の授業で使えるアイデアをホームページなどで掲載しています。今日は、そのうちのいくつかをご紹介したいと思います。

Vancouver 2010 Education Project

 バンクーバーのオリンピック委員会のホームページでは、Vancouver 2010 Education Projectと称し、小中学校の教師向けに、オリンピックを題材として「世界の国と人々」「体のつくりと身体能力」「生涯にわたって運動に参加することの意義」「メディアの役割」などについて学ぶことができる授業プランを紹介しています。

The Sharing the Dream Lesson Starters

 また、開催地バンクーバーがあるブリティッシュ・コロンビア州教育省のホームページでも、上記のプロジェクトに関連したLesson Startersというプログラムを開設。小学校、中学校の教師たちが実践しているオリンピックを題材とした授業案を募集し、投稿されたものを掲載しています。

 言語はどちらも英語とフランス語ですが、その内容は国語、社会、算数・数学、保健体育、科学技術などさまざま。例えば保健体育では、使用が禁止されている薬物とその人体への影響を調べドーピングへの理解を深める授業や、子どもたち自身と競技選手が必要とする栄養素を比べ、それぞれに合った食事のメニューを考える活動など、国語では、記者会見のための記事を書き発表する活動など、幅広く活用できる授業のアイデアが対象学年・教科別に検索できる形で紹介されています。

Canadian Olympic School Program

 RBC(Royal Bank of Canada)のCanadian Olympic School Programでは、1988年からオリンピックに関連する学校の教師向けの授業案や教材の提供サービスを行っており、フェアプレイの精神(公正であること)や目標設定の大切さ、リーダーシップなどの学習を目的として、各学年レベルに適したオリンピック選手たちにまつわる読み物教材なども掲載しています。こちらは簡単な登録が必要ですが、すべて無料でダウンロードができます。

 努力の末に選び抜かれた選手たちが白熱した戦いを繰り広げる世界の大イベント、オリンピック。テレビを通しても伝わってくるこの感動経験をぜひクラスにも取り入れて、子どもたちの心に残る授業のヒントやきっかけにされてみてはいかがでしょうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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