きょういくじん会議
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「遊び」が「スポーツ」に進化―「スポーツ雪合戦」が熱い!
kyoikujin
2010/2/23 掲載
スポチャンをやろう! (シリーズ・スポーツを観る)

 連日、熱戦を繰り広げているバンクーバー冬季オリンピック。競技を観戦しているうちに、自分もウインタースポーツに興じたくなった…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方にオススメしたいのがこの競技!「スポーツ雪合戦」です。

「スポーツ雪合戦」とは…

 来る2月27・28日、北海道壮瞥町で「昭和新山国際雪合戦」が開催されます。1989年から毎年開催されているこの大会も、今年で、22回目を迎えます。
 「遊び」を「競技」にまで高めたこの「スポーツ雪合戦」。その歴史は、1988年まで遡ります。北海道壮瞥町の若者が、「『雪』を活用した全く新しい地域づくりに挑戦しよう」と考案したのが始まりです。第1回大会が開催された当時は、参加チーム70組、来場者数7,000人だったこの競技も、昨年の21回大会では、参加チーム154組、来場者数22,000人にまで増加したとのこと。そして今や、フィンランド・ノルウェー・スウェーデン・オーストラリア・オランダでも大会やイベントが開催されたり、スポーツメーカーのアシックスから、専用ヘルメットや練習用雪球などが発売されるほどにまで成長しました。
 そのルールはというと…

チーム 競技者7名・補欠2名・監督1名
競技方法 時間内に相手チームのフラッグをぬいた時点、または雪球により相手チーム全員を倒した時点で勝利
競技時間 3分3セットマッチ、2セット先取で勝利
雪球 1チーム1セット90個
コート 横40メートル×縦10メートル。コート内の定位置に、「シェルター」(身を潜めるための壁)を設置

と、国際ルールが定められています。

 専用ヘルメットが発売されるほどの激しさあり、敵陣にどう攻め込むかという頭脳プレーあり…今やもう、見応え十分のれっきとしたスポーツ。いつかオリンピック正式種目になるかも!?そうなったら、雪野原で友達と雪玉を投げ合って遊んでいる子供たちの中から、将来のオリンピック選手が生まれるかもしれませんね。

まだまだあります!「遊び」から生まれたスポーツ

 「チャンバラごっこ」を競技に高めた「スポーツチャンバラ」。こちらは1971年に田邊哲人氏が考案したスポーツです。2006年時点で、国際スポーツチャンバラ協会の会員は32万人にものぼっており、国際スポーツとして発展しています。
 また、「お正月には凧揚げて〜」と歌にも登場する、お正月遊びの定番「凧揚げ」。これにも「スポーツカイト」と呼ばれる競技もあります。北アメリカ、ヨーロッパ、日本に協会をもつこの競技は、2本以上のライン(糸)で、曲に合わせて凧を操り、その動きの美しさを競います。凧に命が吹き込まれたのかと錯覚するような自在な動きは、まさに圧巻です。

 北風の吹く寒い日は、暖かい部屋にこもってテレビを見たり、ゲームをしたりする時間が多くなりがちです。大人も子供も誘い合わせて、「遊び」に本気になってみてはいかがでしょうか?

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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