事前に入試問題が分かるかも? 「入試過去問題活用宣言」
入試直前、試験問題を事前に知ることができたら・・・。多くの人が一度は抱いたであろうこんな願いが、現実になるかもしれない。その理由は、「入試過去問題活用宣言」。
加盟大学が互いに過去問題を使用できるようにしようというのが「入試過去問題活用宣言」。宣言によれば、入試問題を加盟大学の共有財産ととらえ、受験生に良問を提供していきたいという大学側の思いがあるようだ。
たしかに、試験問題を作るというのは簡単な作業ではない。問題作成者は大学教授なので知識面では全く問題ないだろうが、試験を作成するには別のノウハウが必要だ。高校範囲を逸脱していないか、難易度は適当か、出題内容のバランスはとれているか、設問がぶれていないか(正答が複数でないか)等など、気にしなければならないポイントは多い。そのあたりに長じている予備校が、入試問題作成を請け負ったという話もある。
入試シーズンには、「○○大学、入試で設問ミス。該当問題は全員正解へ」などのニュースも聞かれる。このあたりのことも、「活用宣言」の背景にはあるのかもしれない。
ちなみに現在の加盟大学は、国立24校、公立10校、私立33校の計67校。これだけあると、過去問題を全てみて暗記するよりは、きちんと勉強した方が効率はよさそう?
- 入試に「過去問」出します=67大学、来春から相互活用−作成の負担減、奇問減少?(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date2&k=2007060200074
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
大学にとっては「生徒の質が落ちるリスクはあっても,コスト削減したい」ということなんでしょうか……。
過去問を見てた見てないで当落線上の人が多少入れ替わっても誤差の範囲じゃないでしょうか。
今まで漏洩するにはコピーやらなんやら大変だったろうに,
「○○年の○○大学の問題番号3と……」とかメール打てば,はい,終わり〜。
偶然で大学受かるよりも、トトで6億当てるのに運を使いたい…
そのくらい、ちゃんとつくれよ、って感じがします。
良問云々とか言ってるけど、結局つくるの面倒なんでしょ?
たしかに。年に十数回作らないといけない模擬テストは、大変だ。どうしても本番の方が問題のできが良いのは、致し方ないか・・・。