インド式算数ブームの陰で… 「計算力に関する実態調査」
ベネッセ教育研究開発センターは、27日、「小学生の計算力に関する実態調査」の結果を公表した。この調査は2007年2月〜3月にかけて、全国の公立小学校31校の1年生〜6年生、計8,897名を対象に行われたもの。全学年とも基礎計算はおおむね身についているが、学年が上がるにつれて正答率が低下している状況が浮き彫りになった。
現行学習指導要領の範囲内外の計算力について調べたこの調査の詳細は「小学生の計算力に関する実態調査 2007」で見ることができる。
学習指導要領内の計算では、小数の割り算につまずいた5年生の正答率が70%と6学年中最下位であったことや、学習指導要領外の発展的な計算は、3年生以上では2人に1人しか正答できていないことのほか、4年生以上では無回答が2ケタになるなどの結果が報告されている。
計算が苦手な小学生がいる一方で、以前、きょういくじん会議「2桁の掛け算も楽々! インド式算数」で取り上げたように、巷ではインド式算数のブームが続いているようだ。
上記の調査では、小学生の計算に対する意識調査も行われているが、「計算するのがとても好き」との回答は学年が上がるにつれて著しく減少しているそうだ。インド式算数などで、計算がスラスラ解けて楽しいと感じるような経験も必要なのかもしれない。
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
大切な事は「答えの導き方は幾つも存在し、珍しいもの、優れているものに興味をひく」と思います。
仮に日本人全てがインド式算数(2桁の掛け算の暗算が出来る等)が出来たとしましょう。それでも「算数嫌い」「勉強できない」「つまらない」の子供の割合は今と変わらないと思います。
教師の実体験が薄っぺらいから授業がつまらない、何に役立つのか分からない、将来自分に起こり得る危険を避ける知恵にもならない・・・、そんなつまらない話を子供が集中して聞くでしょうか?
公務員の話は総じてつまらないですよね。
民間の塾の先生の話はおもしろい内容が多いです。
つまり教える人間がどれだけ外部の情報・経験をインプットできたか、その量が豊富か貧弱かによってアウトプットが変わる、則ち、子供の向上力が変わると思います。
小職が興味あるのは、こうした調査結果を知った教師は「己を恥ずかしい」と思わないのかな?だけです。
頭の中でソロバンの玉を動かすイメージで計算するので、計算には役立ちます。
その他、片手の指で2進法を活用すれば、31まで片手で数えられます。指を折った状態が1、伸ばした状態が0。2進法で10010=18つまり小指と人差し指を折った状態が18、とします。
手旗やモールス信号も算数の応用なので、そうした分野で説明すると、興味を引きますよ。