算数、数学はスパイラル学習を導入―指導要領改訂案
指導要領改訂案が15日に公表された。今回は理数教育の充実が大きなテーマとなっていて、両教科授業時数、内容ともに増加される。そういった中で、特に注目されるのは、算数・数学にスパイラルな学習が導入されることだ。
スパイラルとは「発達や学年の段階に応じた反復」学習のことで、たとえば、今回の改訂案では、小学校4年に以下の記述がある。
整数の計算の能力を定着させ、それを用いる能力を伸ばす。
整数の四則計算は基本的に小学校3年の内容だが、小学校4年でもその定義の定着と活用能力を伸ばすため、もう一度学習するということだ。現在の改訂案だと小学校では、こういった反復のための項目が13登場する。
また、スパイラルな学習以外にも、算数・数学を学ぶ意義や有用性を実感できるよう、「算数(数学)的な活動」も新設された。具体的には、既習の内容を実際の生活場面に生かしたり、数や図形の性質を見出すなどの活動だ。
今回の指導要領に対しては、学習量が増えるばかりで、質の向上がなされているのかという批判もある。既に現場ではスパイラルな学習や算数(数学)的な活動の実践が多くなされているとは思うが、改めて指導要領に明記されることで、少しでも算数・数学の学習の質が高まることを期待したい。
- 新しい学習指導要領(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/index.htm
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
それと、計算練習をしっかり行うこと。
「何で、そうなるのか?」も大事だけど、これは、もうそうなるんだ!!って、トコは、きちんと練習させて、しっかり見につけさせてください。
先生方に期待します。