不登校、昨年に引き続き増加―文科省調査
文部科学省が8日に公表した平成19年度児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査(小中不登校)によると、5年ぶりの増加に転じた昨年からさらに不登校の児童生徒が増加していることが明らかとなった。小学生が前年度に比べて101人増の23,926人、中学生が2,259人増の105,328人。
17年度から18年度にかけてと比べると増加傾向は穏やかになったとはいえるが、全体の児童生徒数が減少しているので不登校の児童生徒の割合は増えていることになる。特に中学生では、34人に1人が不登校の計算でこれは過去最高の数字となっている。
5年ぶりに増加に転じた昨年の報道では、原因の一つとして自殺をともなうようないじめがあげられていたが、今回の調査結果では不登校の「きかっけ」としていじめをあげている児童生徒は4,526人(18年度は4,688人)とそれほどの変動は見られなかった。
不登校状態が「継続」している理由の一番は昨年同様、「不安などの情緒的混乱」で45,288人。次に多いのが「無気力」で36,903人。この二つで全体の63.6%を占め、昨年の56.5%より7.1%上昇している。
様々なところで不登校対策が取り組まれているとは思うが、やはり精神的なケアの難しさを感じさせる調査結果となった。次年度の調査では少しでも良い結果となることを期待したい。
- 不登校、5年ぶりに増加―文科省調査(2007/8/16)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20070206
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
14,15年ぐらい前までは、
登校刺激をあたえるべきという方針のもと、
逃げ回る生徒をつかまえたり、
毎朝生徒の家に迎えに行ったこともありました。
その後、無理に登校刺激を与えるべきではないということで、
「無理して学校に行かなくてもいいんだよ。」
という指導を継続しています。
そういう指導方針に従った結果ですから、
不登校生徒の人数が増加することは当たり前だと思います。
「やはり精神的なケアの難しさを感じさせる調査結果となった。
次年度の調査では少しでも良い結果となることを期待したい。」
というコメントを読むと、正直複雑な心境です。