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先日もお伝えしたTIMSS2007。一時期騒がれた学力低下もどうやら下げ止まったようで一安心といきたいところですが、そもそもどんな問題なのか見たことのない人が意外に多いのでは? ということで、ここでは公開されている算数・数学の問題にチャレンジしてみましょう。
まず、第一問。小学校4年生が対象の次の問題を解いてみましょう。
この長方形のまわりの長さは,次のどれですか。
(1) 7cm
(2) 10cm
(3) 20cm
(4) 21cm
答えは、(3)です。さすがに対象が小学校4年生ということで簡単簡単という読者の皆さんに次の質問です。では、この問題の日本の正答率は次のうちどれでしょう。
(1) 33.7%
(2) 43.7%
(3) 53.7%
(4) 63.7%
どうでしょうか。答えは、(1)の33.7%です。ちょっと低すぎるのではと思うのは筆者だけでしょうか。ちなみに国際平均値は51.2%でした。
では、第二問は中学校2年生が対象のこんな問題です。
あるコートの値段は、いつもは60ゼッドです。太郎さんはそのコートを、30%引きの値段で買いました。太郎さんはいくらお金を節約しましたか。
(1) 18ゼッド
(2) 24ゼッド
(3) 30ゼッド
(4) 42ゼッド
日常の買い物にも必要な、まさに生活と密着した問題といえそうですが、皆さんはすぐに答えが分かりますよね。そうです、(1)です。では、こちらも正答率を予想してみてください。
(1) 30%
(2) 40%
(3) 50%
(4) 60%
こちらは、先ほどの問題よりは高くて(3)です。50%ということは、2人に1人が正解という訳ですが、皆さんの感想はいかがですか。ちなみにこちらの国際平均値は43.3%。日本人は買い物上手ということでしょうか。
- IEA国際数学・理科教育動向調査の2007年調査(TIMSS2007)
http://www.nier.go.jp/timss/2007/index.html - 国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2007)結果公表(2008/12/11)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20080544