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「ちょっと待って、ケータイ」リーフレット配布―文科省
kyoikujin
2009/2/2 掲載

 児童生徒が小中学校に携帯電話を持ち込むことを原則禁止とする通知を、文部科学省が全国の都道府県教育委員会などに出したことが新聞各紙で報道されている。この通知に合わせて文科省は児童向けと保護者向けの2種類のリーフレットを作成、配布する。

 原則禁止という通知に対する現場サイドの反応は、「すでに禁止にしている」「禁止は現実的ではない」など様々なようだが、ここでは2種類のリーフレットの中身を見てみよう。

 一つは「ちょっと待って、ケータイ」で、小学校6年生向き。135万部を印刷、配布するという。内容は、マンガを多用しながら、携帯電話でインターネットを閲覧するときに巻き込まれる怖れのあるトラブルなどを説明。

 もう一方の「ちょっと待って、はじめてのケータイ」は保護者向けでこちらは約90万部を配布。内容は、はじめて携帯電話を子どもに持たせる際の家庭内でのルールづくりやフィルタリング機能の説明など。

 小中学生の携帯電話所持禁止については、「学校では必要ないはず」との禁止容認派から、「登下校時や災害時などの連絡手段として不可欠」などを理由とする反対派、「禁止が先立つのではなく、きちんとした使用方法を教えるべき」との条件つき賛成派の意見もある。

 今回、文科省は学校への持ち込みを原則禁止としつつ、一方で携帯電話使用にあたってのリーフレットを配布することで正しい使用方法の周知を促したかたちだが、携帯電話による様々なトラブルに児童生徒が巻き込まれることが減少することを願いたい。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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