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もうすぐ入学してくる、ピカピカの1年生。
1年生にとって、はじめて尽くしの小学校生活には、何かと不安が伴います。給食の時間もそのうちの1つで、「ちゃんと準備できるかな…」「嫌いなおかずが出たらどうしよう…」と、緊張しながらはじめての給食を迎える子どもも少なくないはずです。
今回は、そんな1年生の給食に対する不安を払しょくするための、いくつかの指導ポイントを紹介します。
当番の掲示物はイラストで
ローテーションしていく給食当番の仕事。だれが何をするのかを示す掲示物は、1年生にもひと目でわかるように工夫したいものです。
そこで、牛乳、パン・ご飯、おかず、食器、お茶などのイラストをつくり、教室の横に貼付します。下の写真の「給食列車」のように、楽しそうなイラストにするとよいでしょう。そして、それぞれの担当人数分ずつフックをつけ、そこに担当者の名札と白衣を掛けるようにします。
特に、ひらがなの学習がまだ終わっていないこの時期の1年生には、字だけでなく、イラストをつけることがとても重要です。
盛りつけの見本を示す
幼稚園や保育園で多少配膳を経験したことがある子もいますが、30人以上の給食を上手に分けるのは、1年生にとっては大変難しいことです。
そこで、教師がご飯やおかずの盛りつけ見本(となる量)をつくって示します。給食当番は、その見本を見ながらお皿に分けていくのです。
1年生のはじめのころは、小食の子が少なくないので、量は少なめに分けます(全体の4分の1が残る程度)。そして、配膳が終わってから、増やしたい子には教師が分けてあげるとよいでしょう。
写真でお手本を示す
給食を食べるとき、机の上のどこに何を置くのかがよくわからず、それを口頭で指示したりしていては、食べ始めるまでにかなり時間がかかってしまいます。
そこで、下のようなお手本となる写真を教室に掲示しておきます。
はじめは写真を見ながら準備する子が少なくありませんが、日々の繰り返しで、写真を見なくても自分で準備ができるようになっていきます。
あせらず、徐々に完食を目指して
1年生は成長の個人差が大きく、小食の子や食べるのが遅い子が多いため、どうしても給食を残してしまう子が出てきます。したがって、はじめから全員均等に配膳し、残すことを禁じるような指導は避けるべきです。
「あと一口がんばろう」「昨日よりたくさん食べようね」といった声かけをし、できたときはしっかりほめてあげましょう。また、残したときにどうすればよいのかも決めておく必要があります。
何日か様子を見ていると、給食を残す子はわかってきます。そうしたら、子どもと相談しながら量を見定め、完食を目指していきましょう。
※小学1年生の給食指導については、こちらで詳しく紹介しています。