8月。地域によっては夏休みが終わり、下旬頃から授業がスタートします。
夏休み明けは、長期の休みで久しぶりに会う友達との再会の機会ですが、価値ある体験をして過ごした子もいれば、あまり関わってもらえず、ゲームで1日過ごしてしまう子もいるなど、様々な生活経験をした状態で会うために第二の出会いの時期とも言われています。
学級の荒れが突出して起こる11月(11月危機)は、この第二の出会いの時期に教師や友達とうまく関係を築くことができずに起こるのではないかとも言われています。
新しく生活グループとして活動する友達と、夏休み中の生活を聞いたり、語ったりすることを通して、互いに共感的に理解し合い、不安な気持ちを減らすことが大切なポイントになるものと思います。
体験したことを「シェア(心情面での振り返り)」し合い、心理的な距離を縮める取り組み例を紹介します。
「夏休み明けの不安な気持ちを解消する」かかわり方
1ねらい
夏休み明け(2学期)に、新しく生活グループのメンバーとして一緒に活動する友達と、夏休み中に経験したことを聞いたり、語ったりすることで、それぞれの体験のよさを知り、不安な気持ちを減らすと共に、一緒に活動する意欲を意図的に醸成する。
2活動T <シェア(心情面での振り返り)> しっかり伝わる「聴き方・話し方」
問題の意識化
@夏休みにあった一番の思い出を「一夏の経験2012」として、キーワードで発表する。
- 出された思い出キーワードを基に、新しく生活グループのメンバーになる級友と、その経験したことを語り合う。
- グループのメンバーと語り合うときに、聴き手、話し手がそれぞれに気をつけなければならないことを確認する。
※聴く側
相手の目を見て、うなずき、あいづち、内容に気をつけながら、最後までしっかり質問する…等。
※話す側
はっきりとわかりやすく、場や相手にあった言葉で、笑顔で表情豊かに、要点をまとめながら…等。
3活動U 「ペアになって伝え合い」
@ペアになり、自分にとっての「一夏の経験2012」を語る。1人1分間、キーワードで発表したことや、自分にとっての楽しい思い出、ちょっと大変だったこと、驚いたこと、感動したことなど、自分がみんなに知らせたい内容を中心に語る。
A互いの話題の中から、相手に質問したいこと、一緒に語ってみたいことなどを元に、「1分間インタビュー」をする。
4 活動V 「新しい生活グループで他己紹介」
@ペア同士でのやりとりから、相手のことでグループ内で伝え合ったことについて、グループの他のメンバーに他己紹介するように「一夏の経験2012」を紹介し合う。
※珍しい体験をしたことや、おもしろおかしく紹介することよりも、聴いた事実をできるだけ正確に伝える(できる範囲の自己開示)ことが良いことを確認し、伝えておく。
5 振り返り
@「一夏の経験2012」をやって気づいたこと、感じたこと、これからのグループ活動についての期待等について、グループで振り返る。
グループでのめあてづくり
- やりとりや振り返りの中からグループでのめあてや約束を「○班がんばるぞ宣言!」としてまとめる
個人のめあてづくり
- 個人として頑張りたいことを自己決定し、宣言する。
今回の「一夏の経験2012」は、新しく生活グループとして活動する友達と、段階的に知り合うことで、不安を解消することをねらっています。高学年を意識していますが、活動U・Vの条件を「インタビュー方式」「言いたいことだけ語る」にするなどして低・中学年でも実施できる内容であると思います。

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- サチ
- 2012/8/30 9:45:30
夏休みがもうすぐ終わり,再会の時の出会いをどうしようかと思っていました。こんな情報が欲しかったです。早速活用させていただきます。 -
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- すいか
- 2012/8/30 11:25:17
来週からのクラスのリスタートに使わせてもらいます。 -
- 3
- トオル@京都
- 2012/8/30 23:18:37
やまかん先生夏には大変お世話になりました。小学館の特集も読みました。11月危機は初めて知りましたが,5年生担任なので心して9月を迎えたいです。 -
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- ゆめこ
- 2012/9/7 16:53:04
今週は不安や悩みの解決のエクササイズで、何とか一週間無事に乗り越えることができました。感謝、感謝です。小五教育技術の11月危機のページも、学年は違いますが買って読みました。勉強になりました。