皆さんは毎月19日が何の日かご存知ですか? 実は「食育の日」なんです。「えっ!? 食育の日なんてあったの?」という方がほとんどではないでしょうか。今年3月に内閣府食育推進室が行った「食育に関する意識調査」でも、「食育の日」の認知度は4.6%―約20人に1人という結果が出ています。
平成17年7月に施行された「食育基本法」を受けて設置された「食育基本会議」によって、平成18年3月に「食育推進基本計画」が策定されました。その中で、毎月19日は「食育の日」、毎年6月は「食育月間」と定められました。「食育の日」や「食育月間」を通じて、食育の重要性は国民に浸透しているのでしょうか? 食育の実践はどの程度進んでいるのでしょうか? 同調査では次のような結果が出ています(比較対象は食育基本法が施行された平成17年7月に実施された前回調査、「食育に関する特別世論調査」の結果)。
- 「食育」の言葉を知っていた者の割合は約7割で、約1割増加
- 食育に関心がある者の割合は約7割で、横ばいの傾向
- 食育を実践している者の割合は約6割で、微増
- 「食育の日」、「食育月間」の周知度は1割に満たない
いかがでしょうか。「食育」という言葉を知っている人の割合は、前回調査時からそれほど増加していないようです。しかし、食育を知っている人のほとんどは食育に関心を持っており、関心がある人の多くは実践もしているようですね。この調査では次のような結果も出ています。
- 「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の認知度は約8割
- 「いただきます」、「ごちそうさま」の挨拶を必ずしている者の割合は約6割
- 「食べ残しを減らす努力」をしている者の割合は約9割
- 食べ残しや食品の廃棄について「もったいない」と感じている者の割合は10割近い
最近話題の「メタボ」は「食育」より認知度が高いようですね。「いただきます」、「ごちそうさま」の挨拶を必ずする人が意外と少ないのは、一人暮らしの方もいるからでしょうか。
ご家庭では、「食育」という言葉や「食育の日」が毎月何日かを知らなくても、規則正しい食生活や栄養バランスを考えた料理など、食育の実践に当たることを実際に行っている方が多いかもしれません。一般的にはまだまだ認知度の低い「食育の日」ですが、「食育の日」や「食育月間」を食について学ぶきっかけとし、全校一斉の取り組みなどを行っている学校も多いかもしれませんね。皆さんの学校ではどんな取り組みが行われていますか?
それにしても読書週間や禁煙デー、交通安全週間など、目的がイメージしやすいのですが、食育の日って何すれば良いんでしょうか・・・?