きょういくじん会議
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キッズデザイン―子どもの安全と健やかな成長のために
kyoikujin
2007/8/27 掲載

 「キッズデザインの日」をご存じでしょうか? 今月8日は第1回目のキッズデザインの日でした。キッズデザインの日は、経済産業省によって今年制定されました。その背後には、今年度より開始された「キッズデザイン賞」の存在があります。26日の読売新聞でも紹介されています。

 経済産業省の報道発表によると、キッズデザイン賞とは下記の内容の顕彰制度です。

  • 子どもを産み育てやすい生活環境の実現や、子どもの安全・安心と、健やかな成長発達につながる生活環境の創出を目指したデザイン(キッズデザイン)の顕彰制度。
  • 製品や設備に限らず、コンテンツやシステム、企業や自治体等の取組など、子どもたちの生活環境を取り巻くすべての「もの」、「こと」を対象とする。
  • 受賞作品には、「キッズデザインマーク」の使用が認められる。

 第1回目の今年度は、商品デザイン部門、建築・空間デザイン部門、コミュニケーションデザイン部門、リサーチ部門の4つの部門に、合計287点の応募があり、キッズデザイン賞受賞作品121点が選ばれ、受賞作品の中からキッズデザイン大賞1点、金賞6点などの特別賞も発表されました。大賞を受賞した株式会社ジャクエツの「安全な子ども環境への取り組み」は、モニター幼稚園・保育園で子どもの事故の情報を収集し、それを「ヒヤリハット報告書」に蓄積し、幼稚園や保育園の設計・施工に生かす取り組みです。

 おもちゃや乳児用品、文房具など、今回のキッズデザイン賞受賞作品の一部は、世田谷文化生活情報センターで今月31日から来月17日まで開催される「いのちを守るデザイン展」に展示されます。お時間のある方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

 お風呂用の浮き輪で溺死事故が起きたり、おもちゃに毒性物質が含まれていたことが明らかになったりと、子どもたちの身近にあるものが安全とは言えないのが現状です。この賞をきっかけに、キッズデザインに注目が集まり、キッズデザインマークのついた商品が積極的に買われるようになれば、子どもたちの安全を守る意識も徐々に高まっていくかもしれませんね。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/8/28 10:52:07
    危ないものは選ばないよう、親としても気をつけたいですね…。
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