きょういくじん会議
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大人だけじゃない! メタボリックシンドローム
kyoikujin
2007/9/6 掲載

 CM等でもよく聞くようになった、「メタボリックシンドローム」という言葉。なんとなく不健康そうなメタボリックを防ぐ為に、つい「トクホ」(特定保健用食品)に手を伸ばしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 このメタボリックシンドロームが、大人だけではなく、子どもにも広がっているらしいのです。

メタボリックシンドロームとは

 メタボリックシンドロームと聞いて、脂肪、肥満、高血圧、など連想するかもしれませんが、それだけでは少々知識不足といえます。
 メタボリックシンドロームは、日本語で「内臓脂肪症候群」といいます。しかし、内臓脂肪がたくさんついているだけではメタボリックシンドロームとはいいません。内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上をあわせもった状態のことをメタボリックシンドロームといいます。
 その状態になると、血液がドロドロになり、動脈硬化が進みます。そして、心筋梗塞、脳梗塞といった、命にかかわる病気の危険性が高まります。

子どもにも広がるメタボリックシンドローム

 肥満児は30年前と比べると約2倍に増え、約10人に1人といわれているそうです。
 メタボリックシンドロームの子どもも増えているようで、肥満外来を受診した5〜18歳の122人(男子93人、女子29人)を計ったところ、男子の約26%、女子の約10%、全体で約22%が、「子どものメタボリックシンドローム診断基準」に当てはまったようです。

子どものメタボリックシンドローム診断基準

 6〜15歳を対象とした基準はウエスト周囲径が80cm以上で、以下の項目が2項目以上あてはまる場合です。

脂質異常 トリグリセライド(中性脂肪) 120mg/dL以上
かつ/または
HDLコレステロール 40mg/dL未満
 
高血圧 収縮期(最大)血圧 125mmHg以上
かつ/または
拡張期(最小)血圧 70mmHg以上
 
高血糖 空腹時血糖 100mg/dL以上

 読売新聞の記事「小学校、主要教科授業1割増 中教審部会大筋合意」「中学も授業10%増 主要5科と保健体育…中教審部会素案」によると、子どもたちの体力不足などの理由から、体育の授業を増やす方向で検討されているようです。体育は、体力の向上の他にも、健康の保持も目的としています。自分で健康管理ができるようになることも、課題と言えるのではないでしょうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
4件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/9/6 22:03:21
    10人に1人が肥満って、だいたい1クラスに肥満が3人いるってことか。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/9/10 12:43:32
    子どものメタボの原因は運動不足とともに食生活の変化が大きいのでしょうね。外食(買い食いも含めて)する機会を親がなるべく遠ざけることが比較的はじめやすいことなのではないでしょうか。
    • 3
    • 名無しさん
    • 2007/9/10 15:07:00
    外食はいいと思いますが、居酒屋とかに子供を連れて来てる親ってなんなんでしょうか。
    まわりは酔っ払いだらけ、タバコの煙だらけで心身ともに子供に悪影響なのは間違いないのに。
    どうしても居酒屋に行きたいならせめて個室のあるとこに行けと思ってしまいます。
    • 4
    • 名無しさん
    • 2007/9/10 16:39:17
    >3
    居酒屋に夜遅くまで子連れでいる親、いますよね。子どもの就寝時刻は遅くなりますから、生活習慣は乱れると思います。
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