文化の日を間近に控え、今日から読書週間が始まります。今日は「文字・活字文化の日」でもあります。そんな読書の秋に合わせ、24日、「文字・活字文化推進機構」が設立総会を開きました。18日の産経新聞記事によると、新聞や本を読まないという若年層に向け新聞閲覧を推進し、古典や近代文学の名作を紹介する「子ども読書マガジン」を発行したりして、新聞閲覧・読書人口の底上げを図るとのことです。
文字・活字文化推進機構の代表は福原義春氏(資生堂名誉会長)、副代表は阿刀田高氏(作家、日本ペンクラブ会長)です。世話人には作家もいて、読ませたいならおもしろい作品を書けばいいのではとも思ってしまいます。しかし、同時に新聞や出版の関係者も多いということから、「活字」である新聞や、古典や近代文学の名作を読んでもらうようにすることが大事なのかもしれません。
ところで、子どもの読書離れは進んでいないという調査結果もあります。また、子どもの「読む」量は増えているようですが、それが印刷された書物ではない状況もあるようです。例えば携帯電話で書き、携帯電話で読む「ケータイ小説」などがあります。10代を中心に人気があり、「恋空(こいぞら)」など映画化される作品もあります。任天堂も携帯ゲーム機であるDS用に「DS文学全集」という、夏目漱石や太宰治など20世紀の文豪たちが著した名作を「原作」と「あらすじ」の両方で読めるソフトを発売しました。
紙から携帯電話やゲーム機などのデータへ、「読み物」の媒体が移行し、活字文化が衰退しつつあるのかもしれません。写本から印刷へと転換したような、歴史に残る転換期に、今はあるのかもしれません。文字・活字文化推進機構は活字文化の衰退を食い止めることができるのでしょうか。
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活字文化というより、世界でも数少ない縦書き文化が廃れてしまうかもしれませんね。
だとすると、衰退しているのは活字文化の方だけですよね。
携帯やWebの普及で処理する文字量は圧倒的に増えているわけですし。
狭義には活版印刷のことですが、そんなものはとっくに廃れているので、最近は広義に印刷物のことを指しているんじゃないですか。文字で飯食っている癖に、言葉の扱いがぞんざいですよね。
自分の筆一本でどんなメディアだろうと渡り歩いてやろうという心意気はないんでしょうか。
そんな感覚だから自分たちが卑下するケータイ小説やゲームにお客さんを奪われるんじゃないかと。