この時期、休日ともなると七五三姿の親子を見かける。子どもの健やかな成長を願う親がたくさんいる一方で、先週は我が子を殺害した罪などを問われた畠山鈴香被告の公判が行われた。あの事件より1年半余り。その後も子どもをめぐる悲しいニュースが後をたたない。
1日の朝日新聞の記事によると、2006年度中に全国の市区町村が対応した児童虐待は4万7933件に上り、前年度よりも7711件増えていることが厚生労働省の調べで判明したとのことだ。
これに先立って公表されている児童相談所における児童虐待相談対応件数(厚生労働省)をみても、2006年度に全国の児童相談所で対応した児童虐待相談対応件数(速報値)は3万7343件であり、4000件余りだった10年前と比べ10倍近い件数になっている。
実際の虐待が10年間で10倍になったのか、「相談」の増加で明るみになった結果、件数が増加したのかはこの資料だけではわからないが、いずれにせよ、多くの虐待があるという事実に違いはない。
児童虐待の背景については、親子の孤立など子育て中の様々な問題や悩みがあることも指摘されている。このため各自治体では、子育てに関する相談窓口を設けたり、育児勉強会を開催したりなどの防止への取り組みを進めてきている。
このような状況を受け、文部科学省でも子育てに悩む親たちを支援する新事業を来年度より開始するとのことだ。
10月26日の朝日新聞の記事によると、この新事業は、子どもの生活習慣やしつけに悩む親たちを地域ぐるみで応援しようというもの。文部科学省が補助する研修を経て自治体から認定を受けた「子育てサポーター」「子育てサポーターリーダー」を中心に、民生委員、臨床心理士などを加えた5人程度で「家庭教育支援チーム」を作成。小学生をもつ家庭で、虐待の一歩手前だったり、子どもの生活習慣が乱れていたりする家庭を対象に、自宅を訪問して相談に乗ったり、職場に出前講座をしたりするという。
さて、今月は「児童虐待防止推進月間」。厚生労働省の呼びかけにより、全国で様々な児童虐待防止に向けた取り組みが行われる。
どうか、全ての子どもが健やかに成長しますように…。
- 文部科学省における奉仕活動・体験活動の推進に関する施策(平成20年度)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/houshi/katsudou/07101716.htm - 平成19年度「児童虐待防止推進月間(11月)」の実施について
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/09/h0928-8.html
読書の秋や文化の日にちなんだ読書週間など、季節や時期などにちなんだものならわかりますが、なぜその時期にやるの?というものも多いですよね。
で、役所がムダなパンフや広告などのキャンペーンで多額の税金をつぎ込むと・・・。
頭が固い分素直に受け入れないんですよ。
予算獲得手段のためにいくつの家庭が冤罪で崩壊しているかそれに気が付いてほしいものです。
因みに見守り保育って知ってます?