「学校のトイレのイメージは?」と聞かれたら、皆さんはどう答えるだろうか。汚い、臭いといったマイナスイメージ、それとも、幽霊が出そうといったオカルトなイメージか。少なくともプラスイメージを持つ人は少なそうだ。しかし、そんな学校のトイレも最近は変わってきているようだ。
学校のトイレが憩いの場所に?
10月18日の朝日新聞の記事によると、来年の4月にユニークなトイレを設置した学校が開校するという。神奈川県川崎市立はるひ野小学校・中学校のトイレは、独立した小便器があったり、友達と話せるベンチがあったりなど、今までのトイレのイメージを一新するもののようだ。「こんなトイレがあったらいい」という子どもたちの願いの実現を目指したもので、東京の設計事務所「ゴンドラ」が手がけた。新しいトイレは、子どもたちの憩いの場所になるかもしれない。
各地で誕生! ユニークなトイレのある学校
調べてみると、このようなユニークなトイレが各地の小中学校で誕生しはじめているようだ。例えば、埼玉県戸田市の笹目小学校。笹目小学校では、トイレ改修にあたり、実際に子どもたち自身が「明るく、落ち着くトイレ」というテーマに沿ってプランを作成し、さまざまなアイデアが採用されたという。例えば、上履きをスリッパに履き替えるスタイルに変更する、暖房便座にする、といった実用的なアイデアから天井に色とりどりの星を描くという子どもらしいかわいいアイデアなどもある。
また、東京都世田谷区では、「学校トイレ先進都市サミット世田谷宣言」を2001年に発表している。児童生徒、教職員に加え、地域の人にとっても快適で安全な施設に学校のトイレをすることを目指しているという。宣言では、子どもたちの環境をよくすることはもちろん、災害時には避難施設として利用されることが多い学校のトイレを見直そうとうたっている。
最近の子どものトイレ事情は?
男子児童にとって、トイレの個室に入ることはなかなか勇気がいることである。トイレで大便をしたことがばれたら、からかわれるのではないか…という恐怖があるからだ。2002年にTOTOが行った調査をみると、子どもたちがいかにトイレで大便をすること敬遠しているかがわかる。「学校のトイレでうんちをするかどうか」の問いに対して約4割が「しない」と回答したとのこと。そのうち、「絶対にしない」と回答した子どもは12%いたという。理由は、「汚いから」「臭いから」といったものから「からかわれるから」というものもあったという。
トイレを我慢することは、健康上好ましくない。また、トイレで大便をしたことがいじめの原因につながる可能性もある。トイレの改修にかかる費用等の課題もあるが、国が改修費用を補助する制度もあるので、それらを活用し子どもたちが安心し、利用しやすいトイレ作り、そして魅力的な学校環境整備が今後求められていくだろう。
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っていうのは安易な気がしてしまいます。
いじめの根本的原因を解決していないし。
おもらししてしまっても、先生に報告できた子には「ちゃんと教えてくれて、おりこうさんだね。」と声をかけてあげるそうです。
そうですね。
ああいう子どもならではの我慢も、いい経験な気もします。
そうでしょうか?
根本はなくなりませんけど、発生は防げる。
そういう形でもいいこともあると思いますが。
というより、おなかの弱い子にとっては、なんでもいいからできる環境がほしい。切実。