19日の産経新聞などによると、都内で携帯電話のフィルタリング機能を設定している中学生は、所持者のうち約2割であることが判明した。今回の調査は警視庁少年育成課が中学生5499人にアンケートを実施、先月30日に公表した。PCのフィルタリング機能については認知度が徐々に高まってきているが、携帯電話でこそ対策が急務だ、との意見も強い。
携帯電話にまつわるネットの事件等は、これまでにも何度か記事に出たように出会い系・裏サイト・自殺・詐欺・プロフを利用したいじめなど、とどまるところを知らない。現状では、「親が」「今すぐ」にでも「フィルタリング機能」の利用申し込みをするしかないともいえる状況だ。
携帯電話3社は共同でロゴマークやパンフレットを作るなどして、7月から「有害サイトアクセス制限サービス <フィルタリングサービス>PRキャンペーン」を実施。普及と啓発に努めているようだが、各社のホームページでは、ごく小さい表示バナーがある程度。わかっちゃいるけど、それより大事なことがある、というところだろうか。
フィルタリング機能と各社の比較
フィルタリング機能には大きく分けて、事業者の基準を満たしたサイトだけにしかアクセスできない「ホワイトリスト方式」と、「出会い系」「アダルト」など子どもに見せたくないホームページのリストを作り接続を遮断する「ブラックリスト方式」の2通りある。どちらがより安全かという点では「ホワイトリスト方式」に分があるだろう。
3社のフィルタリングサービスを比較してみると…
NTTドコモは「ブラックリスト方式」「ホワイトリスト方式」や「時間制限」なども選択できるようになっている。対象年齢は20歳未満。
auは「ホワイトリスト方式」のみ。対象年齢は20歳未満。
ソフトバンクは「ブラックリスト方式」のみ。対象年齢は18歳未満。
学校でもできれば家庭向けに周知を!
携帯電話会社だけでなく、親の方にもいろいろと考え方はあるだろう。「みんながアクセスしているサイトが見られない!」という子どもの要求に屈してしまうこともあるかもしれない。
7月公表の内閣府の調査では、母親の8割が「携帯電話のフィルタリング機能を知らない」と回答している。できることなら、学校の方からも「フィルタリング機能」についての周知があればよいのかもしれない。
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http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20070089 - ネット利用の小学生の約7割がネットで宿題を調べる―内閣府調査(きょういくじん会議)
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http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/kaigi/?id=20070246
テレビなどと同様に、携帯各社が自主規制するのが手っ取り早いと思いますが、それよりパケ代を稼ぎたいんですかね。