きょういくじん会議
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リコーダーはおなじみだけど…管楽器クイズに挑戦しよう!
kyoikujin
2009/3/20 掲載
知ってるようで知らない 管楽器おもしろ雑学事典

 いきなりだが本日はクイズから。
 まず第1問。

 ジャズなどでよく見るサクソフォンという楽器は、次のうちどれに分類されるか?
@ 打楽器
A 弦楽器
B 金管楽器
C 木管楽器

 まさか、打楽器や弦楽器を選ぶ人はいないと思うが…
 正解はCの木管楽器。金管楽器を選んだ方も多いのではないだろうか。
 あれだけ、ピカピカに光って如何にも金属チックな見た目なのに、金管楽器ではないというのは結構不思議な気がするだろう。
 実は、木管と金管の分類は、単に楽器の材質で決まっているわけではないのだ。管楽器に関しては小学校中学年くらいで習っているはずだが… そういえば、フルートも金属でできているのに木管楽器に分類されていたのを思い出したかもしれない(注:木でできているフルートもある)。
 そもそも管楽器というのは「管」の文字通り筒に空気を吹き込むことで音が出るのだが、金管楽器は管の長さを調節することで音の高さが変わる。管の長さを調節する方法として、トロンボーンのように管をスライドして長さを変えたり、トランペットやホルンやチューバなどのように、バルブで管の長さを内部で変えたりしている。
 一方、木管楽器は、管の側面にいくつもの孔があいており、この孔を開いたり閉じたりすることで音の高さが変わる。最も分かりやすいのが、授業でおなじみのリコーダーだ。これを知った上でもう一度サクソフォンを見てみると、孔と孔をふさぐためのキーが沢山あることに気付き、金管楽器とは違うことが分かるだろう。

 では第2問。

 ブラスバンドと吹奏楽団って同じ?
@ 同じ
A 違う

 これは2択なので当たる確率は高いが、理由まで言ってほしい。
 正解はA。ブラスバンドは金管楽器と打楽器から構成される楽団であるのに対し、吹奏楽団は管楽器と打楽器を主体としている。つまりブラスバンドには木管楽器が入らないが、吹奏楽団には木管楽器も含まれるわけだ。
 「ブラス(brass)」が「真鍮」という意味ということからも、本来はブラスバンド=金管楽器が主体というのはうなずけるが、しかし日本では、ブラバン=吹奏楽として捉えられることも多いようだ。みなさんの学校のブラスバンド部に、木管楽器は入っているだろうか。

 最後に第3問。

 木管五重奏は、フルート、オーボエ、ファゴット、クラリネットと、もう一つは何?
@ ホルン
A リコーダー
B サクソフォン
C ハーモニカ

 これはちょっと難問。みなさんが何を選んだか聞きたいところだが…
 正解は@。さんざん木管楽器に関して説明しておいたくせに、ごめんなさい、これは結構いやらしい問題かもしれない。
 ホルンは純然たる金管楽器なのだが、木管五重奏の時には4つの木管楽器とともに仲間に入るのだ。ホルンは金管楽器の中でも音色がやわらかく、確かに木管楽器の音とも合っている。

 という訳で、管楽器に関してあれこれクイズをだしたが、全問正解者はいただろうか。小・中学校の音楽の授業で使う最もメジャーな楽器は管楽器の一つ、リコーダー。長年管楽器には関わっていたはずなのに…意外と難しかったかも。これからは、演奏だけでなく是非、楽器の背景も調べてみてほしい。結構面白いネタが隠れている。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2009/3/23 17:59:46
    なるほど〜勉強になりました。

    ということはブラスバンドにサックスはないってことですか・・・?
    今度注意して見てみます。
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