行政刷新会議による13日の事業仕分けで、理科支援員等配置事業が廃止の判定を受けた。事業仕分けで廃止判定を受けたほか事業と同様に、これを推進したいと考える教師や専門家などからは存続希望の意見が強く出ている。
事業仕分けとは
事業仕分けとは、2010年度予算編成に向けて、無駄を減らして財源を捻出するために、国や地方自治体が行う事業について公開の場で議論し、個別に要・不要等を仕分けする作業で、その行政刷新会議は今月11日より行われている。
理科支援員配置事業とは
理科支援員等配置事業とは、小学校の理科授業における観察・実験活動の充実と教員の資質向上を図ることを目的として小学校5・6年生の理科授業を対象に、研究者・技術者、大学(院)生等有用な外部人材を47都道府県・19政令指定都市の小学校に配置し、観察・実験等の支援や発展的な内容の特別講義を行う事業である。
平成19年度から始まり、 過去の記事(「理科支援員」各地で募集―小学校理科教育充実にむけて)にもあるように、小学校理科教育の充実が期待された事業で、平成19年度で3,692校3,715人の理科支援員が、平成20年度で5,442校5,329人の理科支援員が配置された。児童への理科授業への関心を高め、教師の指導力の向上につながっていると評価も上々で、平成21年度より観察・実験活動の充実を盛り込んだ新学習指導要領が実施されていることからその重要性も叫ばれていた。
平成22年度概算要求額は22億円であったが、仕分け人からは、理科専門の教員を採用できるような抜本的な改革などを求められての廃止判定となった。
おりしも、廃止判定の前夜12日、「NHKクローズアップ現代」では「実験が苦手〜理科離れする教師たち〜」が放映され、観察・実験を苦手とする教師自身の理科離れについて取り上げられた。
仕分け人により、理解支援員配置事業は廃止判定を受けたが、今後どのように教師自身の理科離れを防ぎ、子どもに質の高い観察・実験活動を保障していくのか、課題となっていくだろう。
文部科学省では、行政刷新会議事業仕分け対象事業についてパブリックコメントの募集をはじめている。(理科支援員等配置事業は16項目目)
- 理科支援員等配置事業資料(行政刷新会議)(PDF)*4ページ目から
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-pm-shiryo/15.pdf - 理科支援員配置事業
http://gakushu.tokyo.jst.go.jp/scot/

実験補助が主な仕事だと思って入ったが、実際は理科室の整備に追われた。理科室は以下のような状況だった。
*ガラス器具はすすや手垢でくもり、破損したものと一緒に置かれていた。
*顕微鏡はレンズ内部にカビが生えたものが多数あり、使えるものと使えないものが混在し、どちらかと言えば使えないものが多かった。
*何年も前に調整された薬品が薬品保管庫にあり、片付けられていない。
*ベテランの教師も実験に慣れていない様子。教科書やビデオを見せて済ます事が慣例化している。
以上のような事は、学校や在籍する教師により多少異なるであろう。しかしそれぞれ別の学校に勤務する理科支援員2名は、
「やっと片付けが終わって、これから本格的な支援に入れたというのに。」と言っている。
今の小学校の先生が、実験準備、予備実験、片付けまですることはほぼ不可能。理科支援員制度廃止により、子どもたちが実験をする機会から遠ざかることは間違いないだろう。
また理科室内の備品等の整理も支援員の仕事です。やはり現場の先生はお忙しいようで、なかなか手が回っていないのが実情です。
理科専科の教員を配置、といっても一朝一夕に出来るものではありません。小学校免許取得者で理科の専門の人材、百歩ゆずって中学校理科免許取得者など、一つの自治体ならまだしも、全国的に今から採用するとなると予算云々はもちろんそうですが、人材が不足する面も出てくるのではないでしょうか?さらに教員に向かない人材が教師になり問題を起こすことも・・・・。まあ現行の支援員制度にも問題はあるように思いますが、いきなり廃止というのは飛躍のしすぎだと思います。
それぞれ勤務した学校の理科室にある備品を活用し、なるべく多くの実験を生徒たちが体験できるよう工夫提案し、事前準備を行い、授業中には生徒一人一人が少しでも理科の授業を楽しいと思えるよう声がけをして頑張って来ました。その結果、先生や生徒から感謝の言葉をいただくことが出来、本当にやりがいのある仕事に就けたと嬉しく思っていました。
これからもますます勉強し先生や生徒の役に立てるよう頑張って行こうと思っていた矢先、このような判定がでてしまいとても残念です。理科専科の先生が各校に配属されるのに果たして何年かかるのでしょうか?そのためにいったいいくらの予算を費やせると考えておられるのでしょうか?
英語ノートのことなどから考えても、とてもとても子供に優しい仕分けだとは言いがたいと思います。
最後に、私がこの仕事をして一番嬉しかったのは生徒に「理科が好きになった!!」と言ってもらえたことです。
私は、現職中は、中学校で、理科を指導し、多くの実験を指導してきた。中学校でも、準備、後片付け、予備実験、その後即、生徒指導、部活動、又学力の向上というものがまっており、ゆとりを持っての実験は非常に難しい。小学校の先生方も、全教科の指導、大切な初等教育、非常に忙しい、理科支援は、中学校、高等学校のも必要である。特に、中学校では、生徒指導の 点からも、複数の先生が指導に当たれば非常に学力の向上につながる。このように、将来の子供たちの学力向上という点を考慮しても、非常に大切なことである。これを切るという考えには着いていけない。
仕分けしている、国会議員は毎月、給料、ボーナス、手当てなど1ヶ月、100万、1,000万も貰っている。国会中継を見ていると、参議院、衆議院800人の国会議員は、大部分退屈そうに、眠たそうに一部の人のみ意見交換している。月1^2万円で将来の日本、を担う子供たちのために活躍している理科支援の人たち、これらを仕分けしようとしている。
あんなに人数必要なのでしょうか・・・?
ほとんどの議員は次の選挙のために地元周りしかしてないように見受けられますが、あくまで「国会」議員なんですから天下国家のために働いて欲しいです。