大学合否に検定試験結果を活用? 文科省、中教審で提案
14日付の朝日新聞の記事によると、文部科学省は13日に開かれた中央教育審議会の教育課程部会で、高校での到達度検定試験実施を提案したとのこと。
検定試験の実施時期や方法については、高校修了時ではなく、在学中の受験や他の検定試験のように複数回受験する…などの意見も出されており、検定結果は大学入試の合否判定資料として活用することも検討されている。
大学入試に絡んでは、昨年の未履修問題が記憶に新しい。文科省のまとめた「高等学校等の未履修開始年度等について」も公表されているが、履修漏れが分かった高校3年生は全国で7万人以上、関係した学校は、公立、私立合わせて600校以上となり、各地の教育委員会が関係者を処分するなど社会問題となった。
文科省の提案の背景には、この検定試験が大学入試至上主義とも言える一部高校の是正につながるのでは…との思わくもありそうだ。
検定試験がどのような形で実現するのかについては、まだ明らかではないが、このところ、自治体の実施する学力調査での不正や、全国学力調査での採点問題など、学校で一斉に実施される実力テストの問題がニュースになることも多い中で、今後の審議の行方に注目したいところである。
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
いじってもしょうがない気が。