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指導力不足教員は減少、不採用は過去最高―文科省調査
kyoikujin
2007/9/13 掲載

 13日の新聞各紙の報道によると、文部科学省の調査で、2006年度に「指導力不足」と認定された公立学校の教員は450人であったことが、12日にわかった。昨年度認定された教員数を56人下回り、2年連続での減少となった。一方で、試用期間後、正式採用とならなかったのは前年度比40%増、過去最高の295人となったそうだ。

 試用後の不採用者増加については、依願退職が約9割以上を占めるが、退職の理由は民間企業への転職のほか、精神的疾患や自殺などもあったことが報道されている。8割が40代以上のベテランという指導力不足教師については、「以前のように子どもがいうことを聞かない」など子どもとのコミュニケーションがうまく取れない分析もなされている。

 都道府県や政令指定市の教育委員会によって認定される「指導力不足」の規準は各教委で異なるため、文科省が全国的に統一したガイドラインを年内に整備する方針を打ち出したばかり。この話題は「指導力不足教員、認定ガイドライン統一へ」でも取り上げたが、ガイドラインの整備が大切なのはいうまでもないが、試用期間に精神的疾患になる教員がいるという今回の調査結果を重く受け止め、そのような状態になる前の研修など、教員へのサポート体制を充実させることも、じっくり検討されるべきではないだろうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
4件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/9/14 17:50:31
    若い先生は、今の子どもや保護者が普通だけど、ベテランの先生は今までとは違うんだからやり方変えろって言われてもなかなかすぐには対応できない人もいるのはしょうがないですよ。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/9/16 7:56:10
    40代以上の教師は、明らかに勉強していない人が多いと感じます。
    • 3
    • 名無しさん
    • 2007/9/16 10:50:19
    精神的に追い込まれてしまう教師が増えていること,24時間教師でいなくてはならないということが言われているが、気の休まる時間がないということ。そうした状況が、病休になる教師が増えたり、せっかくの人材がやめていったり、教師を追い込むだけでなく周りが支えてあげられる政策を考えること必要ではないかと思う。
    • 4
    • 名無しさん
    • 2007/9/17 13:24:26
    3の言うとおり、問題は教師の質だけにあるのではない。
    日本人は制度に責任を求めず、人を叩いて終わりにしてしまうというのが多いと思う。システムを見直さないから何度も繰り返す。
    社保庁だって職員だけが悪いわけでもないし、安倍ちゃんだけが悪いわけでもないはずなのに。
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