30日の教育課程部会で、英語が小学校で週1時間実施されることが決まった。「外国語活動」という仮称だが内容は英語。2006年3月に外国語専門部会から「学校における英語教育について」が報告されておよそ1年半。正式な「審議のまとめ(中間まとめ)」は11月7日に公表されることになっている。
中間まとめ(案)で、小学校の英語については、「小学校英語は教科書不使用、数値評価もせず―文科省」でも取り上げたように、9月10日の教育課程部会に提案された、検討素案の以下の内容が踏襲されている。
- 言語や文化への理解とコミュニケーションの積極性が目標
- 総合的な時間とは別に高学年で週1コマ
- 教科とは位置づけない
- 指導者は学級担任を中心にALT等とのTT
- 共通教材の提供やICTの活用
英語教育界では、俗に「3.31ショック」と言われている前述の「学校における英語教育について」が出された時点で、すでに高学年で平均週1回という方向性は示されていたが、実際に授業を行う時間は「領域または総合学習の時間」というように、当時、多くの小学校で英語活動が実施されていた総合学習の時間に行うという案も出ていた。
ところが、8月末の小学校部会で「小学校の教育課程の枠組みについて」検討された際、総合的な時間とは別に週1コマの確保が了承され、「領域」となることが決まった。これを受けて、9月の教課審で初めて領域となった「外国語活動(仮称)」についての検討素案が審議され、今回の中間まとめ(案)にも、その内容が盛り込まれることとなった。
子どもたちの国語力の低下が追い風となり、依然として一部では小学校英語不要論もある中、中間まとめ(案)では「日本語とは異なる言語に慣れ親しむことで、言葉に対する関心が高まり国語力の育成にも資する」などとしている。
文科省では平成20年度の概算要求として「小学校における英語活動等国際理解活動の推進」に20億円を予算を形上し、「教材の開発や指導者研修の実施を推進する」としている。今後どのような英語活動の具体策が出されるのか、年内か年明けといわれている答申の内容にも注目したいところだ。
- ゆとり教育見直し、小5から「英語活動」創設…中教審(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071030it12.htm
将来の仕事への判断力の乏しい児童への英語教育に神経質にならなくても…と思います。
やるのなら、隣国で商社も進出していて、話す人の絶対数の多い中国語(北京語)と英語の選択制にすればと思います。
中国語も大事で、学ぶ機会があるのは賛成!
でも英語の必修は、よほどのことがないかぎり必要だろうな。。。