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文部科学省、「学校裏サイト」の実態調査に乗り出す
kyoikujin
2007/11/27 掲載

 26日の朝日新聞の記事によると、文部科学省は、「学校裏サイト」を含む携帯電話の利用状況について、来年1月から、初の実態調査に乗り出すとのこと。3月末までに調査結果を公表し、来年度から本格的な対策に乗り出すそうだ。

 文科省は、有害情報に関する実態の把握と保護者への啓発活動を目的として、総務省、警察庁、学校やネット、携帯電話の関係者からなる「ネット安全安心全国推進会議」を発足し、20日の初会合で、来年1〜3月の取り組みとして、全国フォーラムの開催、啓発リーフレットの配布、携帯電話の利用状況調査の実施を提案している。

パソコンや携帯電話等で、誹謗中傷や嫌なことをされる(06年度文科省調査より)
件数 / 総数 構成比
小学校 466 / 60,897 0.8%
中学校 2,691 / 51,310 5.2%
高校 1,699 / 12,307 13.8%

 「学校裏サイト」とは、学校の公式ホームページとは無関係に、在校生や卒業生がネット上の匿名掲示板サイトなどを利用して作った情報交換サイトのこと。有用な情報もやり取りされているようだが、実名で他の生徒を誹謗中傷する書き込みが多発しており、いわゆる「ネットいじめ」の温床として問題視されている。

 同サイトだけでなく、携帯電話で閲覧できるアダルトサイトや出会い系サイトなど、子どもの閲覧に適さないサイトは多数あるものの、閲覧防止のためのフィルタリング機能の利用が進んでいない実態もある(※)。この他にも、不正に料金を請求するような詐欺事件に巻き込まれる危険もあり、子どものネット利用が普及する中、対策が急がれる状況だ。

有害サイトアクセス制限サービスを利用しない理由(06年度総務省調査より)
親子でコミュニケーションをとり、利用のルールやマナーを身につけさせればよいと思う 35.0%
子どもを信用している 25.0%
有害サイトアクセス制限サービスの存在を知らなかった 22.5%
子どもがまだ小さいため、必要性を感じない 8.8%
利用の仕方がわからない 5.0%
利用の手続きが面倒そう 3.8%

※総務省の06年度の調査では、18歳以下の子どもを持つ保護者のうち、子どもが携帯電話からインターネットに接続できる状況で、有害サイトアクセス制限サービスを利用していないとの回答が約80%に達している。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
3件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/11/28 14:48:14
    確かに裏サイトは怖いですね。今まで野放しだったのが信じられないのですが…。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/11/28 18:12:46
    「子どもを信用している」って、きれい事じゃないんだから…
    • 3
    • 名無しさん
    • 2008/1/9 15:38:34
    親子でコミュニケーションをとり、利用のルールやマナーを身につけさせればよいと思う。
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