大学センター試験志願者数、前年比で9970人減少
大学入試センターは11月30日、「平成20年度センター試験の志願者数(確定)について」を公表した。志願者数は約54万人で、前年度に比べ1.8%(9970人)減。一部の新聞報道によると、センター試験を利用する大学の入学定員総数に対する志願倍率は3.0倍となったそうだ。
平成11年度 | 580,064 |
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平成12年度 | 581,958 |
平成13年度 | 590,892 |
平成14年度 | 602,090 |
平成15年度 | 602,887 |
平成16年度 | 587,350 |
平成17年度 | 569,950 |
平成18年度 | 551,382 |
平成19年度 | 553,352 |
平成20年度 | 543,382 |
同じ日に公表された「平成20年度センター試験現役志願率」も合わせて見てみると、志願者のうち現役生の比率は昨年に比べると39%とやや増加しているものの、高3生の生徒数が11万人を割り込んだ影響もあり前年比で1.5%減となった。また大学全入時代を迎えていると言われる中、浪人生の志願数の減少が著しく、前年比3.6%減となっている。
センター試験志願者が減る一方で、中学受験人数は都市部を中心に激増している。最近では、いわゆる難関校と呼ばれる私立大学が、附属高校を小中高一貫や中高一貫校にする動きも目立っており、早いうちから生徒・学生を囲い込みたい大学側の意向も見え隠れする。
このまま受験の低年齢化が進めば、高校の生徒数減の影響だけでなく、大学の受験生自体がますます減る可能性もある。私立だけでなく国公立も含め、大学の統廃合などの検討が必要な時期に来ているともいえるのかもしれない。
- 大学入試:センター試験の志願者、54万3382人(毎日新聞)
http://mainichi.jp/life/edu/archive/news/2007/12/20071201ddm012040048000c.html
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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