現代教育科学 2005年3月号
「愛国心・公共の精神」授業での扱い方

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現代教育科学 2005年3月号「愛国心・公共の精神」授業での扱い方

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ジャンル:
教育学一般
刊行:
2005年2月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 116頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「愛国心・公共の精神」授業での扱い方
提言・今なぜ「愛国心・公共の精神」が問われているのか―教育基本法改正の背景を衝く―
健全な国家観の回復を
安藤 豊
グローバリズムへのセーフティネット
原田 智仁
他者に関心を持たねばならない理由
吉永 潤
愛国心の育成は教育の根本テーマ
小川 義男
公共性の創出をどうするか―社会科本来の使命をまっとうすること
猪瀬 武則
現場からの提言―授業で扱う「愛国心・公共の精神」の問題点
「地域」「地域」と連呼する輩こそ「国賊」である
伴 一孝
心を込めて「君が代」を歌おう
齋藤 武夫
子どもの見方を変えるヒント
石川 寛之
社会科の授業で扱う公共の精神
大杉 正昭
最大の「問題点」は「教師」である
長野 藤夫
国旗・国歌の指導―強制される背景
学校における国旗・国歌の指導―その背景と論理
藤田 祐介
国旗・国歌の指導を強制されているとは思えない
岡田 健治
国旗に関する最低限のマナーを指導できない教師は
石丸 真一
「心の教育」のねらいに欠けているもの
「是非を考える」ことの欠如
江間 史明
日本人としての誇りを教えるべきである
河田 孝文
かかわり合いを広げ育てる授業
園山 真司
「戦争と平和」の教育―ここが問題だ
自国民の尊厳を守る教育を
猿渡 功
戦争と平和をもっとフランクに語り合えないか
新保 元康
平和をつくる担い手となるために
藤井 英之
国語科の単元学習批判 (第7回)
新しい「授業研究論・評価論」開発を
佐藤 洋一
算数科の「問題解決学習」批判 (第7回)
「問題解決学習」の活路と未来を糾す!
菊池 乙夫
教育ニュース・ズームアップ
1)児童・生徒の問題行動白書 2)教職員の懲戒処分等の状況 3)学校の自己評価と情報公開
安達 拓二
家庭の教育力の復権 (第12回)
自覚と誇りと夢を育てる―「日本」の正しい教え方から―
野口 芳宏
人権教育の再構築 (第12回)
人権教育と学力問題の接点を問い直す
長尾 彰夫
TOSS授業技量の検定 (第12回)
TOSS技量検定項目(目線)
向山 洋一
「志」を育てる教育 (第12回)
遠人愛と志
新堀 通也
編集後記
江部 満樋口 雅子

■編集後記

〇…現在の日本教育の危機は、そのことごとくが根本のところで教育基本法の不備に基づいて起こっているとの批判があります。特に戦後教育を批判する人たちの間では、五〇年代の末から教育基本法の改正をめぐる論議が繰り返されてきたものの、八四年に設置された臨教審は、設置者の意図に反して改正には触れずに終わっていると言います。しかし、二〇〇〇年に教育改革国民会議が教育基本法の見直しを首相に提言したのにつづいて、二〇〇一年には文部科学省が中教審に対して「新しい時代にふさわしい教育基本法の在り方」について諮問したことから再び改正問題が注目を集めています。

〇…中でも「新しい教育基本法を求める会」(代表・元東北大学長の西澤潤一氏)では、その要望書の中で、次のように述べています。教育基本法の中では「個人の尊厳」や「人格の完成」が高唱されていますが、「個人」「家庭」「集団」「地域社会」「国家」「世界」間の相関関係についての認識が疎かになっているため、公共に対する奉仕の精神が失われ、欲望放恣社会の醸成をみるに至りました、と指摘しています。改正の方向を要約すれば、「愛国心・公共の精神」の重視ということになると思われます。

〇…先の求める会の要望書でも「日本人としての自覚、アイデンティティを持ちつつ人類に貢献するということからも、我が国の伝統、文化など次代の日本人に継承すべきものを尊重し、発展させていく必要がある」としています。最近の国旗、国歌の扱いの変化は、やはり改正の底流としても無視できないでしょう。本号は、このような動きを背景として、戦後教育に欠けてきたとされる主題をめぐってその在り方を提言特集として組みました。

〈江部 満〉

〇…「〇〇ですが、頼まれた原稿について云々…」というお電話を頂戴し、時々「う?」っとなることがあります。

〇〇県のとか〇〇誌の〇月号とかおっしゃって下さらないで親しそうに問いかけられるとまさか「何を依頼したでしょうか」なんて、口が裂けても聞けないし…。「だから電話は大嫌い」なんてウソブイテいます。

私ってホント終るときれいに忘れてしまう、忘れ上手、いえ記憶力が悪いのだ―と親をウラんで?きました。ところがです。

名コラムニスト、石井英夫氏が30年余担当した産経抄をフィニッシュするにあたって「今朝書いたことを忘れることがある。各社のコラム担当者が集まって、時々、酒を飲むがおれたち忘れっぽいな。忘れ物の名人だな≠ニへんな自慢をする。一旦忘れないと前に進めない。明日の分が書けないのだ」と書かれていました。

ここだけは名人と似ている自分の大物ぶり?に苦笑しながら、石井さんが書かない産経抄なんて……。

〈樋口雅子〉

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