- 特集 「戦後教育60年」公教育の役割を考える
- 提言・「戦後教育の功罪」―公教育の役割を見直す
- 臣民から小市民へ―戦後公教育の陥穽
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- 公教育の柔軟化
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- 「国民」形成の場から「市民」形成の場へ
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- “学びの共同体”としての学校の可能性の追求
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- 公教育の変容のもとでの不易
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- 日本人の教育にかける願い
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- 「教育行政の地方分権化」―学校と地域・家庭の連携とは
- 学校と家庭・地域の関係を問い直す
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- 学校づくりの経営戦略としての連携
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- 協働の精神で「わが町の誇れる学校」を創る
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- 新しい「公共」の下で
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- 「学校の情報公開」―結果責任・説明責任とは
- 結果責任・説明責任の履行に公教育の将来が
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- 情報公開と個人情報保護法の間
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- 一斉学力テストの結果責任と説明責任
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- 医学界との比較から考える
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- 「学校評議員制度」―学校の自主性をめぐって
- ヨコ型社会の子育て・教育システムの創造へ
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- 校長の裁量権の拡大を
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- 「外圧」に頼る学校改革に未来はない
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- 気概ある「評議員」を待つ
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- 「学校の学力保障」―Cランクの子を出さないために
- 子どもの事実に裏付けられた指導方法、要因の特定
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- 授業の技量を磨き、子どもに力をつける授業をする
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- 教師が学び続けねばならない三つの方策
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- 基礎基本をきちんと教える授業を
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- 「教員の業績評価」―評価制度成功のカギ
- 教員評価の精度向上と透明性確保
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- 「権力」で評価をするな!「権威」で評価せよ!
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- 「授業力」を評価できる「人材の育成」こそが、成功のカギである
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- 校務分掌ポイント制を導入する
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- 「校長のリーダーシップ」―何が期待されているか
- 教師を結集し学校力を形成して子どもの成長支援を
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- 学校の顔・ビジョン経営・プロデューサー
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- どの先生も明るく溌剌と子どもの前に立てるように
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- 今、授業における「権威」が求められている
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- 「同和・人権教育の課題」―何が問題か
- グローバル化時代を生き抜くために
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- ソーシャルワーク・具体的行動力・多様性教育
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- 差別についての歴史、差別された人々の誇りを
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- 「教育基本法の改正」―どこが問題か
- たどりついた「戦後教育の総決算」
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- 学校の役割の変容からみた教育基本法
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- 教員の研修を教育基本法に明確に位置づけることの重要性
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- 教育ニュース・ズームアップ
- 1)中教審特別部会が審議経過報告・2 2)義務教育費国庫負担制度で賛否論議
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- 「授業批評の力」を鍛える (第7回)
- 視点の転換
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- 授業を変える学習集団づくり (第7回)
- 国語の授業改革と学習集団
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- 校長が学校を変える (第7回)
- どこが問題なのか
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- TOSS授業技量検定受検のドラマ (第7回)
- 島根で二度検定を仕掛けた川神正輝
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- 続・TOSS授業技量の検定 (第7回)
- すべての教育系大学の教官に訴える
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- なぜ検定外・算数教科書を創ったか (第7回)
- 先生・子供・授業・教科書(下)
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- 編集後記
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■編集後記
◯…ちょうど十年前に「論争から学ぶ・戦後教育五〇年」と題して特集を組みました。そこでは十一の論争を取り上げ、その中から教訓を浮かび上がらせました。そこでは戦後教育五〇年を旧文部省対日教組の右―左の綱引き的対立のイメージとして強調していました。しかし、この対立のイメージもすでに消滅していたという反省も加えていました。
◯…今から考えますと、大きな問題点は十五年戦争あるいは太平洋戦争といわれている戦争の敗戦についての問題意識が欠落していたことでした。ある評論家は、「太平洋戦争は日本の歴史の中で、いかなる戦争とも違った体験を日本人に与えた」と前置きし、それを「滅亡体験」としてとらえていました。さらにこの滅亡体験こそが戦後の日本社会の核を作ったのだ、と主張していました。さらに戦後思想の大きな特徴は、「この滅亡の現場から生まれた、非軍隊的、非権威主義的な現場の哲学ともいうべき考え方だったと強調していました。(桜井哲夫著『可能性としての戦後』)
◯…確かに、この著者の言われるように、「滅亡」の過去を忘却して、社会の新生などが出来るはずもないのではないか。韓国や中国における最近の反日暴動を見ていてそのことを痛感するわけです。
◯…かつて四年ほど前にNHKは「学校の役割は終わったのか」という報道番組を著書として出版したことがありました。NHKの企画者が主張しています。「教育とは巨大なる共同幻想だ」と。「この幻想も価値観が多様化した完熟社会にあっては共有できる幻想そのものが成り立たなくなる」と。(『学校の役割は終わったのか』NHK出版)
◯…公教育の役割は終わったのでしょうか。戦後教育六〇年を迎えて、改めてこの問題を考え直す意味もありそうです。
〈江部 満〉
◯…男の嫉妬は国をも滅ぼすそうです…。それに比べれば女の嫉妬(何で二つとも女偏なの?)なんてカワイイもの…。
大好きなイスラーム研究者・山内昌之先生の「嫉妬の世界史」を読んでの感想です。
でも、この夏に体験した女のコワイ嫉妬話を…。
その1 7月23日の地震の時、講演会の真只中でした。ぐらっときた、その時、メイン講師の向山洋一先生に、3人の弟子を名乗る先生方が駆け寄りました。(そばにいた私なんてもちろん目にも入らない存在!)
その2 特別支援教育で大活躍されている小児精神科医、横山浩之先生。教師を凌ぐ、教材開発力と教え方技術を見せつけられたセミナー体験、「医者のくせに、何でそこまで他人の領分を犯すの」と若干反撥する向きもある(私もその一人?!)けど、教育界の不がいなさには黙ってられないのでしょう、きっと。スゴイパワーで領海、いえ業界侵犯され、教育界一同喜んでいる図も奇妙…。ちなみに横山Dr.をここまでに拉致した、高橋佳子先生には、編集者として、ちょっぴり、いえ大いなる嫉妬心を…。だって最初のエスコートが編集者の勲章ですもの、佳子先生!
〈樋口雅子〉
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- 明治図書