- 特集 改正教育基本法と新学習指導要領
- 提言・改正教育基本法の具体化が図られているか
- 自治体独自政策の理屈付けに使え
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- 「生きる力」と道徳教育が問題
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- 不変の「生きる力」に対する創意あるストラテジー
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- 稀釈化された新教基法の理念
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- 新学習指導要領のねらいを絞る
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- 国語科の重点指導事項を検討する
- 「指導事項」の方法と混同しないこと
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- 高学年の時間数不足の解消が先決
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- PISAショックにどう対応するか
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- 社会科の重点指導事項を検討する
- 見えない、見えにくい部分にも着目を!
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- 示された内容を「習得」させることが大切
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- 伝統と文化の尊重である
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- 算数・数学科の重点指導事項を検討する
- 思考力と表現力を育てる算数の授業改革
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- 見えない重点指導
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- 日本の算数教育現場はこの高き理想を実現できるまでに成熟しているか
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- 理科の重点指導事項を検討する
- 衰退しつつある我が国の理科教育を立て直すために
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- 実感を伴う理解を図る視点
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- 理科好きにする技を持っているか
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- 体育科の重点指導事項を検討する
- 多くの実践を通して検討を図る
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- 指導力のあるプロ教師が求められている
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- 新学習指導要領の充実策に問題はないか
- 言語事項の充実・何が実践課題か
- 「伝統的な言語文化」受容の実践的課題
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- 敬意表現の指導における課題
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- 理数教育の充実・何が実践課題か
- 国家的大危機:日本の教育成果:『将来、科学関係の職につかない:世界第一位』PISA五七ヵ国調査。なぜだ? どうする!
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- 「配慮事項」の一つ一つが大きな課題
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- 伝統や文化に関する教育の充実・何が実践課題か
- 「日本の伝統文化」というカテゴリーを子どもたちに教える
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- 関心・意欲、見方を育てる学習づくりが課題
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- 道徳教育の充実・何が実践課題か
- みんなで協力し、各教育活動の特質に応じた道徳教育を充実させる
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- 改善点から考える
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- 教育再生への課題―現場の問題点 (第4回)
- 学校現場の事例
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- 教師の「道徳教育実践力」を育てる (第4回)
- 中学生は道徳についてどのようなイメージをもっているか?(2)
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- 新学習指導要領をどう解釈するか (第4回)
- 総合的な学習について―教科横断的な改善事項を含む
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- 免許更新制の課題 (第4回)
- 導入から実施への道程とプロセス
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- 戦後教育は終わった (第4回)
- イデオロギーに揺れた教科書問題
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- 「教師力」とは何か (第4回)
- 授業力の基盤としての「自立援助」
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- 編集後記
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編集後記
○…戦後教育は日本の弱体化を目的としたGHQによって先導されたという説もあります。墨塗り教科書に続く「教育の民主化」策は、教育基本法の制定と教育勅語の廃止でした。教育基本法は憲法と異なりただの法律に過ぎません。にもかかわらず戦後六〇年、改正問題が出ても「出ては鎮火」してきました。しかし、約六〇年ぶりに教育基本法は改正されました。
○…この事実をもって「戦後教育は終わった」と断じられた識者の方もおられます。にもかかわらず一部の新聞は社説で教育三法の改正は、「学力の向上やいじめの解決につながるのか、文科省の管理が強まれば、教師を萎縮させ、現場の工夫をそいでしまわないか」などと批判していました。
○…改正教育基本法では、旧法に掲げられた「個人の価値」「男女の平等」などの諸理念に加えて、「豊かな情操と道徳心」「自律の精神」「公共の精神」「主体的に社会の形成に参画」「伝統と文化を尊重」「我が国と郷土を愛する」などの理念が盛り込まれています。さらに新旧の学校教育法の条文を読み比べてみれば、安倍前総理が語った「戦後レジーム」が意図した分節にも切り込んでいることがわかります。
○…今回の学習指導要領の最大の眼目は、改正教育基本法、改正学校教育法に基づく教育目標の各教科、道徳、特別活動への反映であるといえるでしょう。しかし、愛国心教育の重点化を主張する側からは、「言語活動」も「理数教育」もさらには「伝統文化教育」もこれまで実践されているそのものであり、決して新しいものではないとする批判も出ています(『正論』三月号村主真人氏の論文)。新学習指導要領への万全の準備を! という主張がある中で、この問題を考えてみたいとする特集です。
(江部 満)
○…「和解でなく裁判を起こして取り下げるケースは、どれだけの%があるの」
「公判の場で裁判長の訴訟指揮にいちゃもんをつけ、忌避申し立てを行う事例ってどれだけあるの」
「判決時に、裁判を起こした原告席には誰一人としていないケースって、どれだけあるの」
「原告の提訴時には大々的に記事にして原告らの請求は棄却する≠ニいう判決など、不利?な案件について一切報道しない大新聞ってどこ?」
―提訴しては取り下げを20回もくり返しそのたびに提訴実績を記事にしているのは何故か。それは過剰な情報操作ではないか―
ある教育関係の裁判をめぐる情報に接しての私の情報リテラシーです。
裁判員制度が始まります。
こういう裁判を舞台にした世論操作を第4の権力がやっているのだということこそこの制度で一番知らしめたいことだと、プーチン政権下のロシアの情報操作の数々から思い知らされます…。
(樋口雅子)
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