現代教育科学 2009年2月号
「移行措置」先行実施の重点指導を問う

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現代教育科学 2009年2月号「移行措置」先行実施の重点指導を問う

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ジャンル:
教育学一般
刊行:
2009年1月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 115頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「移行措置」先行実施の重点指導を問う
提言・「移行措置」を生かした授業づくり
確かな学びの過程を作る
無藤 隆
移行措置と新国語科の“役割”
小森 茂
活用型学力の向上に必要な総合学級力の育成
田中 博之
国際社会に通用する国語力を育てる授業づくり
有元 秀文
「言語活動を充実する」学習集団の授業づくりの展開
深澤 広明
新国語科の重点指導の検討
「小論文・漢字・聞く話す」を重点に
市毛 勝雄
混乱・混沌の先にあるもの
大森 修
三つのキーワード 古典・敬語・読書
岩ア 淳
新社会科の重点指導の検討
移行期の重要なキーワードを、優先順に検討する
谷 和樹
自分の考えをまとめ伝え合う授業へ
吉田 高志
現行の学習指導要領から逸脱せず、新しい学習指導要領にも対応できる方法は向山型である
向井 ひとみ
新算数・数学科の重点指導の検討
三点の習得指導と算数的活動の授業
柏木 英樹
先行実施の指導にあたっては内容の検討よりも時間数や単元の配列を考慮すべきである
板倉 弘幸
内容の増加、新しい言葉に踊らされず本当に『考えさせる』授業をしていこう
田中 博史
新理科の重点指導の検討
法律改正と連動した学習指導要領の改訂
山極 隆
実感を伴った理解にどれだけ迫ることができるか
小林 幸雄
生活や社会での活用を重視しよう
小森 栄治
新道徳・新体育の重点指導の検討
コミュニケーション能力、論理的能力の育成
根本 正雄
「公」
長野 藤夫
キーワードは「人格」と「発達段階」
大江 浩光
外国語活動の重点指導の検討
英語ノートを研究・活用し、TOSS型英会話指導で授業する
厚 美佐
「楽しい」「話せる」英会話の授業ができているか。指導法の工夫に重点をおく
勇 眞
研修体制の充実が重点
安藤 豊
教育再生への課題―現場の問題点 (第11回)
子どもの事実の中にこそ教育の課題はある
向山 洋一
教師の「道徳教育実践力」を育てる (第11回)
どのように研修を進めるか
荒木 紀幸
新学習指導要領をどう解釈するか (第11回)
高校の「多様性」を生む「学校裁量」の問題
安彦 忠彦
免許更新制の課題 (第11回)
更新制と教員養成大学の在り方(その3)
長尾 彰夫
〜教員養成の方法論と教職の専門性をめぐって〜
戦後教育は終わった (第11回)
業も捨て身のストライキ
菱村 幸彦
「教師力」とは何か (第11回)
教師としての使命感と生き方
梶田 叡一
編集後記
江部 満樋口 雅子

編集後記

○…文科省が公表した「学習指導要領の改訂に伴う移行措置の概要」によりますと、「基本方針」として、平成二〇年度中に周知徹底を図り、平成二一年度から可能なものは先行して実施するとなっています。特に、総則や道徳等は直ちに先行実施とあります。今回の改訂は、第一に、改訂された教育基本法の理念を踏まえて「生きる力」を育成すること、第二に、基礎的・基本的な知識・技能の習得とそれらを活用するための思考力・判断力・表現力の育成を重視すること、第三に、道徳教育や体育を充実し、豊かな心や健やかな体を育成すること、などが上げられています。

○…新しい学習指導要領による教育活動が平成二三年度から円滑に実施されるようにするための準備期間としての二一年度、二二年度が、移行措置による期間とされているわけです。移行措置案では、各教科とも二一年度から学校の判断で新学習指導要領の規定を先行実施することが可能となっていますが、大幅に改訂された算数科や理科は一部の内容を先行して実施できるわけで、その重点指導の内容が問われることになるでしょう。さらに、社会科では地図帳で指導可能な「四七都道府県名と位置」などの指導が問題になるでしょう。また、新設された五・六年生の外国語活動は、各学校の裁量に任されており、先行実践が問われることになるでしょう。

○…したがって、具体的には新学習指導要領の読み込み、その重点をどう実践化していくかが問われることになります。また、学校として新しい先行指導や日課表などの変更について、職員一同の共通理解が必要となるでしょう。本号は、この「移行期間」の指導づくりをどう考えるべきかを特集で検討していただきたいと願いました。

(江部 満)

○…あなたは、背が高い方がいい?聞くまでもなく?今時、男子だったら、高いにきまっています。そのほうがモテそうだし。でも?190p以上は敬遠されそう。

 つまり、こういう願望も、ある平均値のなかに収まりたい―平均値をめざすのが人間のサガというわけです。これだけ世界の情勢がお茶の間に入る時代、その平均値もグローバル化しているようです。

 しかし、これって本当にいいことなのか。今年は名古屋で「生物多様性条約会議」の第一〇回大会が開催されましたが、あまりに地球規模に物事が拡大すると、負の問題もグローバル化するわけで、逆に消滅する時はいっぺんに、ぺちゃんこになりそう。

 そういう危機意識、若者の間には、知らず知らずに?浸透しているというか、本能的に保険がかかってくるのか?海外旅行に行きたがらない、移動を好まない傾向があるとか。種の保存意識でしょうか?ホントに上手くできていますね。

(樋口雅子)

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