現代教育科学 2009年10月号
「道徳の時間」の改革・充実を図る

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現代教育科学 2009年10月号「道徳の時間」の改革・充実を図る

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ジャンル:
教育学一般
刊行:
2009年9月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 115頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「道徳の時間」の改革・充実を図る
提言・「道徳の時間」の充実をどう図るか
学校における道徳教育への提案
田中 耕治
道徳教育の要としての「道徳の時間」経営の確立を
押谷 由夫
「課題解決のディスカッション」で「道徳の時間」の充実を図る
有元 秀文
前提的条件としての「豊かな体験・経験」
宮川 八岐
TOSS道徳の授業をすればよい
河田 孝文
重点を絞る
長野 藤夫
戦後の道徳教育論―何が論題になったか
「言語活動の充実」への期待―宇佐美寛の道徳授業批判に基づいて
吉永 潤
個人と社会との関係を正面から問うべきである
上杉 賢士
「道徳の時間」の教科化・何が問題か
「教える」ことが道徳教育の基本である
貝塚 茂樹
こうして徳育科新設は葬り去られた
安藤 豊
「道徳の時間」の改革・充実を図る―小学校
よりよく生きる力を引き出す「道徳の時間」
毛内 嘉威
授業づくりを支えているのは教師の思いである
佐藤 幸司
子どもたちの心に響く授業を行う
小野 隆行
道徳的価値を形成する「道徳の時間」の授業づくり五段階
柳谷 直明
「道徳の時間」の改革・充実を図る―中学校
ESDの理念にもとづく道徳教育
植西 浩一
力のある教材と授業リスト
瀧沢 広人
WEBワークを新しい道徳授業の標準にする
松原 大介
気持ちを問う道徳授業からの脱出
大北 修一
学級経営と連動させた道徳教育のプランづくり
めざす子どもの姿と連動させた道徳の授業づくりを核にせよ
鈴木 健二
教師の人格が道徳教育を決める
駒井 康弘
生徒の発達の段階を考慮する「学級担任としての細やかな配慮」
高野 展也
観光立国教育を中学校でも推進する
染谷 幸二
「実感道徳」で生徒一人一人の「道徳的実践力」を培う
関屋 法生
「教員養成」何が問題か (第7回)
どんな教員が求められているか
明石 要一
〜児童・生徒・保護者の眼〜
教育委員会制度を検討する (第7回)
児童虐待と教育委員会
大森 修
教育再生への課題―現場の問題点 (第19回)
実践の検証(下)
向山 洋一
〜教え子が語るレジェンドの実像〜
戦後授業研究論争から学ぶ (第7回)
授業における「イメージ」3
齋藤 勉
戦後教育は終わった (第19回)
品種改良で根づいた「社会科」
菱村 幸彦
新教育課程で求める教師力 (第7回)
教材の探索としての授業
無藤 隆
編集後記
江部 満樋口 雅子

編集後記

○…初めて「道徳の時間」が登場したのは、昭和三三年に告示された学習指導要領でした。「道徳の時間」誕生半世紀を迎えたわけですが、その間、「道徳の時間」の特設にはさまざまな反対論がありました。しかも現場では「道徳の時間」に正対する向きが少なく今日に及んでいるという批判もあります。

○…しかし、今回の改訂では、改正教育基本法の趣旨を踏まえて道徳教育の目標の改善を図るとともに、全教育活動での道徳教育における「道徳の時間」の要としての役割、さらには「道徳教育推進教師」を中心とした体制づくりの展開まで示されています。

○…平成一八年に改正された教育基本法においては、教育の目標として新たに「豊かな情操と道徳心」を培うことなどが盛り込まれるとともに、平成一九年に改正された学校教育法においても、義務教育の目標として「規範意識」や「公共の精神に基づき主体的に社会の形成に参画する態度」や「生命及び自然を尊重する精神」などを育成することが新たに盛り込まれています。

○…文科省初中局教育課程課の解説によりますと、新学習指導要領では、道徳教育については、@児童生徒の発達の段階を踏まえた指導の重点の明確化、小学校では挨拶、人間としてしてはならないことをしない、集団や社会のきまりを守る等を重視。中学校では社会の形成への主体的な参画等を重視。A先人の生き方、自然、伝統と文化、スポーツなど、児童生徒が感動を覚える教材の活用、B道徳教育推進教師を中心とした指導体制の充実、C道徳性の育成に資する体験活動の推進などを挙げています。

○…今回の改訂がこれまでの改訂と意味が違うのは、教育基本法が六〇年ぶりに改正されたことです。これを受けて、道徳教育は学習指導要領の各箇所に文言として表れていることでしょう。

(江部 満)

○…このたび、永年一緒に仕事をしてきた編集部のI氏が退職されることになりました。同じ釜の飯をクッタ仲≠ニいう表現がありますが、まさに、同和教育ではこまごましたことを担当して支えていただきました。振り返ってみるに、こういう感謝の面と、同業ですから、当然?ライバルという側面もあるわけです。

 本誌のE氏などは、「ライバルがいないと元気がでない」と公言しています。

 しかし、これでも女性?の私など、「競争心」だけでは元気はでません。むしろ、ああいうアプローチは理解出来ないとか、違和感の方にこだわったりします。

 やはり思考回路が同じ、ないしは最低そこに共感できる部分がないとネットワークを構築するのは難しい場合が多い気がします。勿論、私にとってI氏は、違和感と共感が相半ばする存在でした。ま、それだけに、刺激材が1つ減ったのは、やはり淋しいことです。

(樋口雅子)

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