現代教育科学 2011年2月号
「規範意識」「公共の精神」を育てる

A653

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現代教育科学 2011年2月号「規範意識」「公共の精神」を育てる

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ジャンル:
教育学一般
刊行:
2011年1月6日
対象:
小・中
仕様:
A5判 115頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「規範意識」「公共の精神」を育てる
提言1・なぜ「規範意識」「公共の精神」を育てる必要があるか
新しい「公共」の考えに立つ
菱村 幸彦
規範意識を育てる
無藤 隆
結局、それは自分の為でもある―その意識や精神を育てるのは学校こそが中心
野口 芳宏
問われている「公意識教育」のあり方
長尾 彰夫
学校教育目標としての構成員教育
池野 範男
人は自ら社会を形成して、よりよく運営し、幸福に暮らしてゆくことを望む
大杉 昭英
提言2・「社会性」「道徳性」を育てる教師の責任
子どもたちと社会の将来を見据えて今の教育を充実させよう
押谷 由夫
一主題一時間の授業はやめよう
階 玲治
道徳教育推進教師の役割と責任
中村 哲
提言3・さようなら「子ども中心主義」の教育観
教員は教えることを通して、児童生徒に学力等を確実に身につけさせる
山極 隆
敗戦の付けからの脱却―「子ども中心主義」どころではない
横地 清
「判断力」の育成こそ鍵となる
岩田 一彦
国語科で育てる「規範意識」「公共の精神」とは
言葉を大切にすることから始めよう
日和佐 磨
たかが音読、されど音読
松野 孝雄
利他の価値、他者貢献の喜び、喜ばれる有難さ
柳谷 直明
規範意識を育てる国語の授業
岩ア 淳
社会科で育てる「規範意識」「公共の精神」とは
日本国憲法をもとに学級憲法を作らせる
高橋 恒久
ルールはみんなの笑顔のためにあるもの、自分たちでつくるもの
由井薗 健
日本のことが好きになるようにすることが第一である
吉田 高志
感情に流されてはいけない。すべてはルールに基づいて解決を図る
染谷 幸二
道徳の時間で育てる「規範意識」「公共の精神」とは
学校生活と結びつけて
寺崎 千秋
相手を意識させる指導が必要
吉川 廣二
こんな小さなことから始める
長野 藤夫
科学技術教育立国論 (第11回)
実験ができる教員の育成を
小森 栄治
宗教教育における教師の責任 (第11回)
幸せの追求
平野 久美子
新教授学理論に学ぶ (第11回)
ドラマトゥルギーの教授学
深澤 広明
不適格教員の問題 (第11回)
全国的公開研究の場でのある校長の暴挙
向山 洋一
道徳教育のこれからの課題 (第11回)
「愛国心」を論じない道徳教育はありえない
貝塚 茂樹
編集後記
江部 満樋口 雅子

編集後記

○…「規範意識」や「公共の精神」については、改正学校教育法の第二十一条の義務教育の目標規定第一項において、次のように示されています。「学校内外における社会的活動を促進し、自主、自律及び協同の精神、規範意識、公正な判断力並びに公共の精神に基づき主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。」

○…早くも批判的グループからは、「規範意識」「公共の精神」については、それらの意味するところについての批判的な検討が必要であるとする声が出ており、それらが意味するところについての拠り所として、日本国憲法や子どもの権利条約をあげています。さらに、各教科や特別活動などが「道徳教育」がお説教と押し付け化するおそれがあると批判しています。しかし、「規範意識」や「公共の精神」については、学校の教育目標や生活指導の目標、学校の決まりが関係しているとの反論もあります。特に、学校経営方針に校長が教育課程にどう位置づけるか関係があります。意図的、計画的、組織的に指導するかどうかで目的達成が問われてくるからです。

○…特に「規範意識」については、教師の共通理解が求められることになります。さらには、子ども自身が規範や公共を意識し自覚するような指導も必要であるとする提言もあります。改正された教育基本法について「まるでクーデターのような国会審議の過程で政府与党の強行採決で改正される教育基本法は、希望ある日本社会の将来を準備するでしょうか、子どもたちの将来の希望を支えるでしょうか」とする批判も出ています。本号は改正教育基本法や関連教育三法の改正を支援する立場からの特集を組みました。

(江部 満)

○…本当に、久しぶりにお会いした先生からいきなり?「あなたのブログを読んでるけど、OO号に打ち間違いがあった」といわれ、そうですかと返事しつつ、ふと、「他人に忠告などすべきでない。逆恨みされるだけ」という格言を思い出してしまいました。

 そういえば、ちょっと、訳ありで、その昔、好きだった頼藤和寛著を読み返していたら、さすが!いいこと書いてある。。。

 「地球が丸いことを信じたりはしない。当然のことについては信じる必要はない。われわれは、それを信じるのではなく、知っているだけであり、知ることには、感情的な要素など不要である。

 情熱的に信じなければならないことは、自分でもそれが疑わしいと心のどこかで感じているからに他ならない。」

 あの人のいうことを信じている

なんて言も、つまりは、一点の疑惑をもっているということを裏書きしていると解釈すべき―なのですね…。

(樋口 雅子)

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