- 特集 国語科で「総合的な学習」を支える
- 提言・「総合的な学習」を支える言語能力とは
- 「ゆとり教育」の方針転換と「実の場」における言語活動能力
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- 「支援の方法」を探究する
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- 問われる生きて働く言葉の力の育成
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- 「総合的な学習」を支える「フリートーク」
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- 実戦的な「読み書き」の技術を磨く
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- 「情報の集め方」こう教えたい
- 問題解決における情報収集の工夫
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- 「文章に出合う力」をつける
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- 「情報の集め方」より「情報の吟味」を
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- 情報編集力を支える情報収集
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- 「情報の調べ方」こう教えたい
- 小学校だから―調べ方の基礎の基礎
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- 能力の系統を見据えた中で授業を構想・展開する
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- 新聞記事を活用した調べ学習
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- コース別学習で調べ方を究める
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- 「情報のまとめ方」こう教えたい
- 個人・グループに応じたまとめ方
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- 情報のまとめ方をクイズ大会で
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- 多様に、構造的に説明的文章教材を教える
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- 情報発信のモデルとして読む説明文
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- 「報告の仕方」こう教えたい
- 報告の仕方は、国語科で教える
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- 結論を先に、相手のことを考えて
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- 不要な部分を思い切って削らせる
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- ルポルタージュで報告
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- 「発表・討論の仕方」こう教えたい
- 総合的な学習の時間105時間を支える発表学習
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- 入門期に相手意識を高めて
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- 討論の仕方・発表の仕方
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- 学年体制で取り組む
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- 国語科から見た「知の総合化」とはなにか
- 生活に生きる国語力の育成
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- 「自立」と「共生」を伴った「伝え合う力」の育成
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- 国語からメディア・リテラシーへ
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- 「三点の合わせ技」のスピーチ化・評論文化
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- 知識の枠を再構成させる「場」の国語教育
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- 総合的学習を国語学習で支える (第1回)
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- 「伝え合う力」を育てる教室 (第1回)
- 豊かなことばが飛び交う教室
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- 現場訪問 「『生きる力』を育む国語学習」最前線 (第37回)
- 地域の文化を生かした学校教育
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- 編集部に届いた研究紀要・図書から
- 国語教育時評 (第1回)
- 「総合的な学習」は「試合」だ
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- 書評
- 『発表学習の試み・その基礎・基本』(中西一弘編著)
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- 『楽しみながら「発表力」を育てる』(中西一弘・北原幹久編)
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- 国語教育人物誌 (第121回)
- 福岡県
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- 佐賀県
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- 熊本県
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- 長崎県
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- 国語教師としての修業道 (第1回)
- 「国語人」の全体像
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- 総合的学習を支える国語科の基礎・基本 (第1回)
- 「個性」を語るスピーチ学習の基礎基本
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- 修辞学的論理学 (第1回)
- 赤シャツの詭弁
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- 中学校文学教材の新しい教え方 (第1回)
- 「読むこと」の指導の周辺と新しい方向
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- 「伝え合う力」を育てるために (第1回)
- 基盤整備(インフラ)の活用と国語科の再構築(リストラ)
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- 情報活用能力の育て方 (第1回)
- 情報機器の活用をめざして
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- 編集後記
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編集後記
○…「総合的な学習」において各教科の基礎・基本が十分達成されたその成果によって、初めて真の到達度が図られるのではないか、とする研究者の意見があります。つまり国語科に即していえば、国語の基礎・基本を学ぶことでそのまま総合的な学習の基礎・基本になるような授業でなくては、現下の問題解決にはならないというわけです。そのためには、国語の時間の一時間一時間において、生きて働く言葉の力を教室の一人一人にもれなく育成していく授業形態にしていく必要があるというわけです。
○…「総合的な学習」の時間は、この時間で新たなことを学ぶというよりは、必修教科等で学んだことを内容的にも能力的にも現実や生活の場面に当てはめ、有機的に関連づけながら生きて働く力にしていく、いわゆる「知の総合化」をめざしていると言われるゆえんです。(新学習指導要領の解説書から)
○…現場からは「教科の枠を越えた」総合的な学習の時間では、今日まで国語科で果たせなかった発展的学習活動が展開できるのではないか、とする積極的な支持論も出ています。つまり国語科の学習で得た知識を実生活によりよく生きて働く力として検証する機会になるというわけです。
○…そのためには(1)発信したい情報がうまく伝わるのか、(2)発信したい情報が受け止めてもらえるのか、という問題があります。「総合的な学習」の時間が効果的に行われるかどうかは、情報の集め方、調べ方、まとめ方、あるいは主体的な判断力、思考力が生かされるかどうかが重要な実践課題として浮かび上がってきます。まさにこの時間が効果的に展開されるかどうかは、わが国語科の授業にかかっているといえるのではないでしょうか。
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- 明治図書