- 特集 国語教室の改革で「国語好き」にする
- 提言・「国語好き」にする授業の条件
- 「不満の自覚」と「打開の意欲」と「向上の自覚」
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- 笑いの文化の教材化
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- 学習力が育つ授業構成に力を注ぐ
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- 学習者に学ぶ五つの条件
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- 「わかる」「できる」が保障される授業を
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- 授業を支える言語環境づくり―小学校
- 読むことと書くことを教師自身が好きになる
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- 子どもたちが働きかける言語環境
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- 「伝え愛」を促す入門期の言語環境づくり
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- 授業を支える言語環境づくり―中学校
- 「言語感覚」の醸成に培う言語環境づくりを目指す
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- クラスを超えて認め合う場をつくる
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- つける学力が見える授業と環境
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- 「国語好き」にさせる教師の話し方
- 「誘い系」と「評価系」の話し方のポイント
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- 学習者をゆり動かす教師の言葉
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- 生徒を迷わせない明確な話し方を
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- 「国語好き」にさせる読み聞かせ
- 親子読書運動で読書好きに!
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- 名文の暗唱そして読み聞かせへ
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- 「おはなし」の魅力〜五年・図書館司書とのタイアップによる授業〜
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- 名文の暗唱で「国語好き」にさせる
- ワークシートの活用で朗読力アップ―めざせ朗読チャンピオン―
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- 暗唱指導の有効性と課題
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- 漢字文化の学習で「国語好き」にさせる
- 漢字文化で子どもの論理力を鍛える
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- 「またやりたい!」漢字の持つ魅力
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- 新出漢字を使って漢字文化を教える
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- 知的授業の組み立てで「国語好き」にさせる
- 「教材」の組み立てで「楽しい授業」をつくる。
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- 「問答→伏線→中心発問」という組み立てにする
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- 知的好奇心を喚起し生涯の学びへ
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- 「注文の多い料理店」を知的に分析する
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第13回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第13回)
- 情報収集するための読書を指導する授業4年
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- 書評
- 『進んだ子のための国語科発展学習ワークシート』(市毛勝雄編)
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- 『音読の響き合う町』(愛知県設楽町立田口小学校著)
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- 『国語科授業構想の展開』(町田守弘著)
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- 国語教育人物誌 (第157回)
- 石川県
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- 福井県
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- 山梨県
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- 長野県
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第73回)
- 言語力で「人間関係力」を育てる
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- 国語教育時評
- 「生きる力」の育成の国語科教育とは何なのか
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- 声の復権と国語教育の活性化 (第1回)
- 国語科における声の復権の方策を求めて―「話しかけのレッスン」のことなど―
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- 読書指導の改革 (第1回)
- 他人の褌で相撲をとる(その一)
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- 検定外・言語技術教科書の構想 (第1回)
- これまでの国語の授業の問題点
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- 学力調査をふまえた国語科授業の改革―小学校を中心に (第1回)
- 従来の「Plan-Do」から、学び手の「See」が具体化される国語科授業へ
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- 学力調査をふまえた国語科授業の改革―中学校を中心に (第1回)
- 「生徒の実態」は実態を語っているか
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- 国語科授業力をどう身につけるか (第1回)
- まず、国語科授業力をとらえつつ国語科授業者としての抱負を確かに
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- 編集後記
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編集後記
今回の文科省の「学力テスト」の分析結果をどう見るかは当事者間でもさまざまな見解に分かれているようです。学力低下の原因は特定できなかったものの、基礎的な知識・技能や日常生活に関連づけた理解力不足を挙げたりしています。国語科の中で一際眼を引くのは、次の分析です。「文学的文章を読むこと」について、教師は児童(生徒)にとって読みやすいと考える一方で、児童(生徒)は「嫌いだった」と答える者が多いなど、教師と児童(生徒)の意識の違いに大きな差があることでした。教師側の七割が児童・生徒は文学に興味を持ちやすいと考えていることは、ある意味で「文学教材偏重の国語科授業を作り上げた」とベテラン教師が見ているように、文学教材の読解授業に問題があったといえるようです。しかし、報告書にあるように「文学的文章を扱う場合には、導入の学習に工夫を凝らして、興味・関心を高める、あるいは読解に偏重しないといった配慮が必要」と「指導上の改善点」を指摘していますが、具体的な方法はこれだけではないはずです。もちろん「報告書」にも「児童が読書に親しむような多彩な文章様式に出合わせるようにする」とか「読書発表会などの活動を一層充実させたりする」ことを改善点として上げてはいますが……。おりから文化審議会国語分科会では「自ら本に手を伸ばす子どもを育てることが何より大切である」とする文科相への答申を提出したと新聞が報じています。その中で「文学作品を中心に読むことを重視し情緒力を育てる」ことを強調しています。論理力が不足していると言われている時に、若干のズレを感じますが如何でしょうか。
(江部 満)
なぜでしょうか?