- 特集 力をつける宿題の出し方
- 提言・力をつける宿題とは
- 力を付ける宿題の出し方―現場的な一工夫―
- /
- 発達の差異に応じて関係づける力を育てる宿題―特別支援教育の考え方も取り入れて―
- /
- 追究的な要素を内包する宿題
- /
- 学んだことを活用し、考え・思考する活動に……
- /
- 学力を伸ばす宿題・だめな子をつくる宿題
- /
- 力をつける宿題の出し方―低学年
- 国語の基礎力はほめて伸ばしていく
- /
- 宿題のやり方をまずは授業で学び、それを家庭学習で定着させるようにする
- /
- 「書くこと」の宿題で、全教科の基礎を固める
- /
- 日記を基本に、授業と関連した楽しい宿題を出す
- /
- 力をつける宿題の出し方―中学年
- 確認システムを構築し、型・題材を提示する
- /
- 創造的な宿題で子どもの自発性を育てる
- /
- 授業のオープンエンド化
- /
- 宿題で身に付けさせたい三つのこと
- /
- 力をつける宿題の出し方―高学年
- 「上達論」に沿って「習熟」から「活用」へ
- /
- 自己決定力を育む家庭学習の在り方
- /
- 宿題で言葉に浸らせる
- /
- 「やれそうだ」「やりたい」「やったらおもしろい」という思いをいだく宿題の出し方の工夫
- /
- 力をつける宿題の出し方―中学生
- 中学生の時期の発達課題に合わせて
- /
- 授業ノートの「清書」と「書き加え」
- /
- 自学を楽しむ生徒は、授業で育つ
- /
- 学年で宿題を管理する
- /
- 予習・復習を宿題にする
- /
- 宿題の点検のしかた
- 音読の宿題は、授業中に点検をする
- /
- 家庭で机に向かう習慣をつけるための宿題
- /
- 思考をつなぐ宿題点検
- /
- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第100回)
- /
- 「読書に親しむ」授業づくり (第100回)
- 進んで読み、親しみ、楽しんで交流する
- /
- 書評
- 『「この言語技術」で思考力・表現力が高まる』(日本言語技術教育学会編)
- /
- 『活用型「話すこと・聞くこと」ステップワーク』低学年/中学年/高学年(瀬川榮志監修/山本直子編著)
- /
- 国語教育人物誌 (第243回)
- 鳥取県
- /
- /
- 島根県
- /
- /
- 岡山県
- /
- /
- 広島県
- /
- 国語教育時評
- 「伝統的な言語文化と国語の特質……」について
- /
- 表現力の開発 (第4回)
- 論理的思考を育む討論力の開発(2)
- /
- 言語活動例の開発 (第4回)
- 文学的な文章の授業改善と「全国学力調査」
- /
- 〜学習指導要領・国語に“人間”は登場するか〜
- これからの「論理」の話をしよう―今を幸せに生きるために― (第4回)
- 「論理」と「文脈」
- /
- 論理的思考力&表現力の評価 (第4回)
- 論理の組み立て方が見える「まとめの表」
- /
- 続「伝統と文化」の授業での扱い方 (第4回)
- 「伝統的な言語文化に関する事項」の授業の実際C
- /
- 編集後記
- /
編集後記
○…宿題をめぐっては意見が分かれています。家庭学習と宿題は必ずしも同じではないからです。今日ではほとんどの家庭で、家庭における学習の独自性を失っているという指摘があります。教師間でも宿題の是非や宿題の出し方をめぐって、意見の一致がみられないという指摘があります。
○…しかし、子どもたちの九年間の義務教育を考えると、宿題は不可欠だと強調する意見も根強くあります。第一の理由は、宿題は独り学習、独り勉強の習慣をつくるよい方法だという主張。第二には宿題によって学習内容に習熟し、子どもの学力を鍛えることができるという主張。
○…子どもにとって、宿題は不可欠で重要であるという前提に立って、本特集を組みました。特に、「自ら学ぶ意欲の育成」にどのような指導力が求められるか、という視点からも問題にしたいと願いました。
○…最近の子どもたちは、自ら学ぶ意欲が低下しているとよく言われます。授業態度を見てよく指摘されることですが、おしゃべりが多かったり、指示されたこと以外はほとんどやらなかったり、自発的な、主体的な行動があまり見られない子どもがかなり見られるとの研究者の指摘を無視できません。
○…現実に、最近の子どもは授業態度においても生活態度にあっても「指示待ち人間」になっているとの指摘は無視できません。ではどんな時、意欲や、やる気がわいてくるのでしょうか。研究者がいくつかあげていますが、@学習によって、知識・理解が十分に得られた時、A学んでいく過程で、学び方が身についていく時、B友達ができて励まし合える時など理解ができるような気がします。いずれも指示に当たる教師の力が問われることになります。(江部 満)
-
- 明治図書