- 特集 もう苦手とは言わせない!クラス全員を夢中にさせる書くことの指導
- [提案]苦手さを克服させる書くことの指導とは
- 書くこと指導における“苦手さ”と各学習過程における指導のポイント
- 「言葉との〈対話と出会い〉」による表現学習
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- 書く力を劇的に伸ばす「200字メソッド」教室活用アイデア
- 単純な型から複雑な型へと徐々にステップアップしつつ,類似したものごとの相違点を文章化する
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- 書きまくる集団をつくる教師が持ちたい3つのワザ
- “全員が書ける”集団をつくるために“今から”すること
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- 小学校 クラス全員を夢中にさせる書くことの指導
- 【行事作文(下学年)】楽しかったことの言語化・可視化で取り組みが変わる
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- 【行事作文(上学年)】対話とダブルマップで,わくわく作文!
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- 【読書感想文(下学年)】「似た体験」を「見える化」する
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- 【読書感想文(上学年)】みんなが夢中で書く読書感想文―「読書感想文の書き方手引き」を作る過程での学びを大切に―
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- 【記録文・報告文】記録する・報告する良さを実感できる単元構想の工夫
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- 【お話づくり(創作文)】手がかりを示して書くための見通しをもたせる―話のつながり・最初と最後の変化・出来事があること―
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- 【短歌・俳句づくり】生活の中にちりばめる短歌・俳句の世界―言葉を楽しむ―
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- 【日記】段階的指導で書くことへの抵抗感を減らし,楽しみながら書けることを増やす!
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- 中学校 クラス全員を夢中にさせる書くことの指導
- 【行事作文】いきなりクライマックスで「書く」&「交流する」
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- 【読書感想文】普段の授業でできる自分と本をつなげる「自己内対話」力の育成
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- 【意見文】「ブレインライティング」による意見文生成
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- 【小論文】小論文指導は文章構成・添削・評価の指導過程を明示する
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- 【翻作】「え,もう終わり?」生徒が時計を見ない国語の授業
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- 【説明文】日本一わかりやすい紅茶のいれ方マニュアル
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- 【自主学習ノートづくり】思考のプロセスはノートにあり
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- 小特集 語彙力を伸ばす読書指導&図書館活用
- [提言]探究的な読書活動で語彙力を伸ばす
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- 【実践 小学校】語彙力をつける読書生活指導―帯単元「もう一冊の本をつくりながら読む」―
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- 【実践 中学校】語彙を豊かにしよう
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- 教科の本質をふまえたコンピテンシー・ベースの国語科授業づくり (第7回)
- コンピテンシーとしての「類推」
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- 〜「未知の状況にも対応できる」思考力のために〜
- 思考力を育てる!深い学びを導く課題と発問 (第7回)
- 小学1年/【読むこと】事物の仕組みなどについて説明した本や文章を読もう
- 「じどう車くらべ」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学2年/【読むこと】かえるくんの気持ちをさらに深く読み取ろう
- 「お手紙」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学3年/【読むこと】中心人物の心の変容を描写から考えよう
- 「サーカスのライオン」(東京書籍)
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- 要点チェック!
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- 小学4年/【読むこと】日記を書きまとめることで登場人物の心情を読み取ろう
- 「ごんぎつね」(東京書籍)
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- 要点チェック!
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- 小学5年/【話すこと・聞くこと】説得力ある構成を考え、推薦するスピーチをしよう
- 「すいせんします」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学6年/【読むこと】紹介されている事例を比較することで、自分の考えをもてるようにする
- 「自然に学ぶ暮らし」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 中学1年/【言語】接続語の例文集を創ろう―分かりやすい例文で接続語を理解する―
- 「指示する語句と接続する語句」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 中学2年/【言語・読むこと】三人称で書く行事作文―「合唱コンクールの物語」を書こう―
- 「表現のしかたを工夫して書こう―『ある日の自分』の物語を書く」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 中学3年/【書くこと】文庫本フェアの宣伝小冊子を批評しよう―比較、分析を通して説得力のある文章を書く―
- 「説得力のある文章を書こう」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 思考力と表現力を高める作文指導 (第7回)
- 作文を楽しんで書く「楽作」の事例(上)
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- アクティブラーニングの授業デザインと評価 (第7回)
- 前理解としてのイメージと理解としてのことば
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- 資質・能力を育成するカリキュラム・マネジメント (第7回)
- カリキュラム・マネジメント成功の視点6
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- 〜国語科としてのカリキュラム・マネジメントの具体〜
- 国語教育の実践情報 (第31回)
- 小学校/国立教育政策研究所教育過程実践研究協力校の研究推進@ 東京都葛飾区立清和小学校
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- 中学校/平成三十年度全国学力・学習状況調査結果の公表
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- わが県の国語ソムリエ (第78回)
- 群馬県
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- 編集後記
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編集後記
二〇一五年に通信添削学習サービス「ドラゼミ」(小学館集英社プロダクション運営)が実施した作文に関する意識調査(10代〜80代の男女六七三名を対象)によれば,「お子さん(もしくはご自身の子どもの頃)は,作文を書くのが好きですか?」という質問に対しては,6割以上が「嫌い」「どちらかというと嫌い」と回答しています。また,苦手だと感じる理由については,約半数が「文章の構成」や「書き出し(何を書いていいかわからない)」という悩みを持っていることが調査から明らかになりました。また,「特定の課題に関する調査」(国立教育政策研究所,二〇〇五年)では,書くことの学習・指導に対する児童生徒・教師への質問紙調査が行われており,そこにも,「書くことが好きだ」と回答する割合が,学年が上がるにつれて低下していく傾向が見て取れます。
私自身が小学生だったときにも,作文や感想文を書く,という時間になると,何を書いていいかわからずに,真っ白な作文用紙やワークシートを一時間ずっと見つめていた友達がいたことを思い出します。程度の差こそあれ,書くことへの苦手意識を持つ子どもは今も昔も多いのではないでしょうか。
この友達が一度だけ,時間内に作文が書けたことがありました。それは,「作文が書けないことを作文に書いてみては」という先生からの「書き出しの工夫」が提示されたときです。なぜ作文を書くのが苦手なのかといった自己分析や,途中で手が止まってしまったらそのこと自体を記述するという方法で,あっという間に四〇〇字を書ききったことを今も鮮明に覚えています。何を書いていいのかがわかれば,書けない子も書けるようになる,という典型的な例でした。
これ以外にも,苦手な子への指導の工夫というのは多数あるかと思います。“あの子は学力が高いから書ける”“あの子はどうやっても書きたがらなくて困る”ではなく,クラスのだれもが夢中になって書けるような手立てを,今号ではご紹介いただきました。
また,小特集では,“読書の秋”ということで,新学習指導要領で重視される語彙指導とも絡めつつ,読書指導や図書館活用について最新の情報・実践をお寄せいただいています。
『国語教育』編集部 /林 知里
また、1つ教えていただきたいのですが、94ページの金本先生が、書かれている記事なのですが、低学年の指導事項「行動を中心に想像を広げながら読むこと」は、本当に「気持ちを読み取る」としてよいのでしょうか?心情を考えさせることを何度か書かれていますが、心情を想像させることは、指導事項とは違うと思い、書かせていただきました。