- 特集 クラス全員楽しく学べる!読書活動アクションプラン
- 提言 国語授業で実践したい これからの読書活動
- 語彙力・情報活用能力を育む読書活動
- 読書生活の創造をめざして
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- 対話・交流を深める読書活動
- 読者の状況に着目する読者想定法
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- 主体的な読み手を育成する読書活動
- 児童の読書力を形成する読書日記
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- 楽しく学べる! おすすめ読書活動 導入のポイント
- [読書へのアニマシオン]遊び感覚の楽しさの中で資質・能力を引き出す
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- [比べ読み]五年「大造じいさんとガン」を通して
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- [並行読書]「並行読書」を単元の必然として組み込む
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- [ブックトーク]つなぐ,つながるブックトーク
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- [ビブリオバトル]楽しく学べる「書評ゲーム」
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- [リテラチャー・サークル]継続すると「読書好き」が育つ
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- 教科書教材で実践! 読書活動を取り入れた授業プラン/小学校
- シリーズ本の並行読書で,お気に入りを紹介する
- おとうとねずみチロ(東京書籍・1年)
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- 自分の考えを形成するための読書活動
- かさこじぞう(東京書籍・2年)
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- 新見南吉の物語を読んで考えたことを話し合おう
- ごんぎつね(光村図書ほか・4年)
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- 作品の世界観を大切にした,並行読書と言語活動のつながり
- 一つの花(光村図書・4年)
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- 教材をつなげて読書活動を
- ヒロシマのうた 海の命 本は友達(東京書籍・6年)
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- 必要感のある教科書教材との出会いと活用
- きつねの窓(教育出版・6年)
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- 教科書教材で実践! 読書活動を取り入れた授業プラン/中学校
- 自分たちで読みを深める「ブックカフェ(読書会)」
- 少年の日の思い出(光村図書ほか・1年)
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- 人間像から読み味わう『おくのほそ道』
- おくのほそ道(学校図書・3年)
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- 教科書教材で実践! 読書活動を取り入れた授業プラン/高等学校
- 小説と評論と日常を繋げる並行読み
- 山月記 物語としての自己(筑摩書房『精選現代文B』)
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- 【特別企画】国語教師必見! 授業名人の書棚
- 野口芳宏の書棚
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- 岩下 修の書棚
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- 山中伸之の書棚
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- 青木伸生の書棚
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- 土居正博の書棚
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- 変える国語授業―高大接続改革・大学入学共通テストを見据えて― (第11回)
- 新学習指導要領と文学軽視問題
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- 言葉による見方・考え方を働かせる語彙学習 (第11回)
- 語彙学習の実際(中学校)
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- 〜語彙学習は「計画的に」「継続的に」「評価と重ねて」〜
- 学び合いがうまくいく!教科書教材のペア&グループ学習 (第11回)
- 小学1年/じぶんがやってみたいやりかたをつたえよう―にているところやちがうところをかんがえながらよむ―
- 【読むこと】2月教材「歯がぬけたらどうするの」(東京書籍)
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- 解説
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- 小学2年/想像しながら読み,意見を共有しよう
- 【読むこと】2月教材「スーホの白い馬」(光村図書)
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- 解説
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- 小学3年/中心人物の人物像と題名の意味を考えよう
- 【読むこと】2月教材「モチモチの木」(光村図書・東京書籍他)
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- 解説
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- 小学4年/絵から読み取ったことを伝えよう
- 【書くこと】2月教材「ミニギャラリーの解説委員になろう」(学校図書)
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- 解説
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- 小学5年/「ミドスタグラム」で本をすいせんしよう
- 【読むこと】2月教材「雪わたり」「『図書すいせん会』を開こう」(教育出版)
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- 解説
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- 小学6年/考えよう! 「海の命」とは?
- 【読むこと】2月教材「海の命」(光村図書)
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- 解説
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- 中学1年/印象深く思いを伝えよう―中学校生活を楽しむためのアドバイス集―
- 【書くこと】2月教材「印象深く思いを伝えよう 新入生へのメッセージを書く」(光村図書)
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- 解説
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- 中学2年/自分の物語を作ることで客観的な視点を持とう―多角的な視点を意識して―
- 【書くこと】2月教材「表現のしかたを工夫して書こう 『ある日の自分』の物語を書く」(光村図書)
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- 解説
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- 中学3年/作品の特徴を捉え,考えを広げるために交流しよう
- 【読むこと】2月教材「初恋」(光村図書)
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- 解説
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- 子どもの心を動かす!国語授業10のエンジン (第11回)
- 居方エンジンを鍛える
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- 学力形成を支える国語教師のための「話し方」教室 (第11回)
- 子供の「話し方技術」を高める指導法(下)
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- 〜発言指導,論破の技法〜
- 国語教育の実践情報 (第47回)
- 小学校/第49回全国小学校国語教育研究大会京都大会を開催
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- 中学校/第42回九州地区中学校国語教育研究大会(佐賀大会)の開催
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- わが県の国語ソムリエ (第94回)
- 島根県
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- 編集後記
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- 今月号 掲載教材一覧
編集後記
学習指導要領(平成29年告示)国語では,各学年の目標の中で,例えば次のように「読書」が位置づけられています。
〔小学校第5学年及び第6学年〕
言葉がもつよさを認識するとともに,進んで読書をし,国語の大切さを自覚して,思いや考えを伝え合おうとする態度を養う。
〔中学校第3学年〕
言葉がもつ価値を認識するとともに,読書を通して自己を向上させ,我が国の言語文化に関わり,思いや考えを伝え合おうとする態度を養う。
全国16歳以上の男女を対象に実施された平成30年度「国語に関する世論調査」では,47・3%が1か月に1冊も本を「読まない」と回答しています。また,「自分の読書量を増やしたいと思うか」という問いに対し,「そう思う」という回答は減少傾向にあるようです。これらの結果がそのまま「読書不人気」「読書意欲の低迷」の示唆となり得るかについては分析を待つ必要がありますが,肌感覚としては,様々な娯楽や情報手段が溢れる世において,読書の存在感が薄れていくような悲しさを覚えます。また一部には,読書習慣といわゆる「読解力」との相関を疑問視する言説もあります。
このような状況の中,国語授業においては,国語科ならではの側面から,読書活動を通して資質・能力を育て,読書を自らの人生の糧としていく態度を養っていくことが求められるのではと感じます。
私自身の経験を振り返ると,本を読むのは好きな方の学生であったと自認していますが,それでも授業の課題として唐突に課せられる読書には,多少の苦痛を覚えました。いかな良書と言えど,「なぜこの本を読まなければいけないのか」という疑いを読み手に残すうちは,なかなかその真価は正しく受け止められません。このような事態に陥ることなく,読書活動を適切に位置づけた授業を構想していくためには,指導者の一方ならぬ工夫が求められることと思います。
本号では,そうした諸先生方の工夫の先に積み重ねられてきた,国語授業での様々な読書活動の視点,実践の数々をご紹介いただいています。本特集が,「クラス全員」に,読書との自然で心躍る出会いを演出する一助となれば幸いです。
また本号では特別企画として,授業名人の先生方にご自宅の書棚を公開いただき,その中から,国語教師に推薦する数冊をご紹介いただきました。先生方の博覧に改めて頭が下がるとともに,多くの推薦文が,人生における貴重なご記憶・ご経験とともに語られていることも,一読者として感慨深いポイントでした。
/大江 文武
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- 明治図書
- 他の教師が読んでいる本というのは気になる。それが授業名人の教師のものなら、尚更気になる。少しではあると思うが、授業名人の先生方の書棚を垣間見ることができて嬉しかった。定期的にこのよつな特集を組んでもらいたい。2020/1/21U-Tchallenge
- 毎月充実した特集ありがとうございます。私は、読み聞かせが好きでテーマを決めて読み聞かせを行っています。ブックトークの特集が良かったです。2020/1/12レインボー