社会科教育 2010年5月号
授業をイメージした“教科書研究”のツボ

C613

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社会科教育 2010年5月号授業をイメージした“教科書研究”のツボ

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ジャンル:
社会
刊行:
2010年4月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 授業をイメージした“教科書研究”のツボ
教科書をパワーアップする!ちょこっとアイデア
あいまいなところを疑問文でさがす
江間 史明
書き込んで活用、学習の手がかりに
岡崎 均
歴史上の人物に近づこう
長谷 正紀
今までにない?教科書活用の提案
教科書の音読=実践のタイプとアフターアクション
北村 善重
教科書の視写=効果とキーワード抜き出しスキル
小貫 義智
教科書のリテラシー=情報検索の姿勢づくり
藤原 隆範
授業で教科書をもっと活用するアイデア
“教科書の単元配列”を変更するアイデア
香川 稔
“本文と資料の関係”をとらえさせるアイデア
武中 大輔
“キーワード探し”のアイデア
梅澤 真一
“写真”から学習課題を導くアイデア
吉田 高志
“資料の解説欄”活用のアイデア
河野 富男
“書き込み欄”活用のアイデア
小倉 勝登
“発展学習欄”活用のアイデア
谷 聡
“学び方事例”のセルフ化アイデア
坂田 大輔
“調べる方法”のセルフ化アイデア
三淵 康弘
“まとめ方”のセルフ化アイデア
川口 克典
“目次”や“索引”活用のアイデア
佐蛛@仁
“教科書をモデル”に学習プロセスをどう習得させるか
三好 雅之
こんな授業場面をチェンジする―教科書活用術
問題意識がバラバラな時―教科書活用術
奥野 裕樹
表面的な話し合いが続いている時―教科書活用術
櫻木 泰自
学習問題をチェンジしたい時―教科書活用術
岡田 智行
抽象的内容を具体化したい時―教科書活用術
岡山 昌司
〈コピーしてすぐ使える!〉教科書をベースにした作業学習のフォーマット
学習計画の立て方のフォーマット
牧野 巖
写真の見方のフォーマット
乙野 倫子
グラフの見方・つくり方のフォーマット
神村 淳一
調べ方のフォーマット
江原 知博
調べ活動のまとめ方のフォーマット
高岡 宣喜
図解の読み方・作成の仕方のフォーマット
千葉 雄二
インタビューの仕方のフォーマット
大嶌 英治
ノートの取り方のフォーマット
松本 俊樹
地図の見方・つくり方のフォーマット
沼田 能昌
見学の仕方のフォーマット
溝端 久輝子
授業に直結する教科書分析の勘所
小学3年
山下 文廣
小学4年
中島 常彦
小学5年
櫻井 正義
小学6年
間嶋 健
中学地理
谷田部 喜博
中学歴史
堀内 和直
中学公民
源田 洋二郎
教科書活用の授業システムづくりのポイント
鈴木 康一
小特集 憲法学習のモチベーションをUPする手立て
「十八歳選挙権」と「裁判員制度」を取り上げて
仲村 秀樹
「自由」についての学習の改善ポイント
橋 淳一
内容と方法(形態)のそれぞれから実感的にとらえる工夫を
松村 淳
権利と義務をいかに子どもに捉えさせるか
秋田 真
考えよう!「日本国憲法の三原則、一番大事なのはどれ?」
松島 久美
知られざる?日本の伝統文化―全国に誇れる“わが県の文物・宝物” (第2回)
北武蔵忍・行田地域の文化的資源
向井 隆盛
新指導要領と活用できる社会科5枚の写真 (第2回)
方位と地図記号のイメージをふくらませましょう!
木村 俊夫
“政権交代の仕組み”をどう教えるか (第2回)
選挙による政権争奪システム
岩田 一彦
分類とは何か―枠組みのための思考学 (第2回)
「あつめた情報」から「全体構造図」へ
許 鍾萬
〜上昇式(ボトムアップ式)の分類で編集する〜
“世界システム”で歴史を考える〜一体化論が提起しているもの〜 (第2回)
ハイチの歴史から「周辺」の未来と希望を考える
田中 ひかる
社会科 新教材のチャームポイント (第2回)
小学校/法やきまり〜「廃棄物の処理」〜にかかわる新教材の着眼点
安野 功
中学校/〈歴史編〉出来事ランキングについて説明・意見交換する活動を通して時代を大観し、時代の特色を追究する
児玉 典久
小学校 すぐ使えるプリントページ“調べ・考える学習”ワーク (第2回)
タイムマシンで脱暗記学習(2)
河田 祥司
中学校 すぐ使えるプリントページ“基礎基本定着”のミニチェック (第2回)
地理『アメリカ 星条旗の授業』
染谷 幸二
今月の授業 (第2回)
「今、これだけは」思考力をはぐくむ5月の授業
山内 秀則
〜子どもから遠い農業を引き寄せる〜
人と本でプレビュー アーカイブ“社会科60年”を覗く (第2回)
谷川彰英著『問題解決学習の理論と方法』明治図書、1993年
外池 智
澤井陽介と共に社会科のミッションを考える (第2回)
そろそろ見直しては? 同心円拡大論
澤井 陽介寺本 潔
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第146回)
茨城県の巻
神永 典郎
編集後記
樋口 雅子
歴史HEROESの相関マップ―事件と人物を構造化する― (第2回)
行基
河田 孝文桑原 佑樹
〜民衆に大人気の僧。東大寺の大仏建立に協力し、聖武天皇から深く敬重された人物〜

編集後記

◯…未だに?まったく?教科書の存在を感じさせない?研究授業がありますが、わたくしなど、やはり、せめて、「教科書の◯◯ページで確認してみよう」というような作業があった方が授業者を信頼できるように思います。

勿論、教科書でなくてもいいのですが、要するに、ちゃんとした論拠を求める作業を入れないで、思いだけでは、仮に激論があったとしてもあまり意味がないようにも思います。

ところで、新学期、新しい教科書を開いて、

〈ここでは、こんな授業を組み立てよう〉

という授業像が次々と浮かんでくるとしたら、その授業は成功するでしょうが、思案投げ首になったとしたら…。

手元にある教科書の、6年上の聖徳太子のところを開いてみると〜。

「聖徳太子の理想≠U世紀の末、天皇を助ける役職についた聖徳太子は、朝廷で大きな力を持っていた蘇我氏とともに、天皇中心の国づくりをめざして、政治の改革をすすめました。太子は、家がらにとらわれずに、能力のある豪族を役人に取り立てる仕組みをつくりました。また、十七条の憲法を定めて、新しい国づくりに向けて役人の心構えを示しました。」

という本文の下に、子どものキャラが「聖徳太子は、今からおよそ一四〇〇年も前の人なんだね」「太子のことをもっとよく知るためには、どうしたらいいのかな」「歴史の学習で出てくる人物を調べる手がかりを探してみようよ」とあり、太子ワールドとして十七条の憲法のいくつかの条文の紹介や、太子の履歴や一万円札、伝説などが掲載されています。

このページを開いて、こういう調べ学習をして、こういう作業学習を取り入れて〜という具合に、大体の授業イメージが方向づけられるとしたら、本番での成功は間違いなし―と思います。

本号は、そんな教師力を身につけるには、教科書教材のどこをどう見抜いていけばよいのか、また、教科書が求めている学習のねらいと教室の子どもとの距離をどういう活動で埋めていけばよいのか、あるいは埋める必要がないのか? そんなあれこれをご紹介いただきました。

〈樋口 雅子〉

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