- 特集 探究心に火をつける!人物で読み解くワクワク歴史授業
- 視点1 人物で読み解く「歴史探究」授業―教材の切り口と探究の仕掛け
- 資質・能力ベースの歴史人物学習の授業デザイン
- /
- 視点2 子どもの探究心に火をつける! 目からウロコの歴史人物“逆転資料”
- 坂本龍馬をどう評価するか
- /
- 視点3 絶対に覚えておきたい! 「時代」「年代」をどうつかむか―人物からの読み解き方
- 人物と事象を関連づけて、対話しながら時代をまとめる
- /
- 視点4 人物で読み解く歴史授業 「このテーマ」をどう教えるか
- 「政治・経済」をどう教えるか【リカード・マルサス】
- 自由貿易か保護貿易か リカードとマルサス
- /
- 「文化」をどう教えるか【葛飾北斎・歌川広重】
- 複数の視点の取り扱い方で文化の見方は変わる
- /
- 「商業・外交・貿易」をどう教えるか【大隈重信】
- 近代日本の礎を築いたマルチなグローバル人材、大隈重信!
- /
- 「宗教」をどう教えるか【円仁】
- 地域にある素材を教材化 慈覚大師・円仁
- /
- 「戦争・戦乱(と平和)」をどう教えるか【斎藤隆夫】
- 現代社会とのつながりを意識した授業づくりを
- /
- 視点5 「歴史的な見方・考え方」を鍛える! 「あの人物」の名言から時代を読む
- 「わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣船」
- 【古代・中世】「伝」で紐解く平安時代の歴史探究
- /
- 「現金掛け値なし」
- 【近世】「現金掛け値なし」〜越後屋の元祖 三井高利〜
- /
- 「法治国家として法は遵守されなければならない」
- 【近代】多面的・多角的な視点が身につく近代学習
- /
- 「もはや戦後ではない」
- 【現代】「もはや戦後ではない」の真実
- /
- 視点6 「if」で考える歴史授業―もしも〇〇が〇〇だったら
- 「思考コード」から考える「もしも」の課題
- /
- 視点7 【授業最前線】探究心に火をつける! 人物で読み解くワクワク歴史授業/小学校
- 【縄文〜飛鳥時代 卑弥呼】ワクワクする歴史授業は、子どもの心を小刻みに動かし続けることから
- /
- 【奈良〜平安時代 なよ竹のかぐや姫】『竹取物語絵巻』を通して、学習問題を立てる授業プラン
- /
- 【鎌倉〜室町時代 源頼朝】「人の営み」から、エンパシー型の多角的な人物学習へ
- /
- 【戦国〜安土桃山時代 フランシスコ・ザビエル】フランシスコ・ザビエルから時代を読み解く
- /
- 【江戸時代 伊能忠敬】伊能忠敬の人生と地図作りを通して、町人文化を多面的にとらえる!
- /
- 【明治時代 野口英世】日本でいち早くグローバルに活躍した野口英世
- /
- 【大正〜昭和時代 市川房枝】婦人選挙権獲得に尽力した市川房枝
- /
- 【現代 ワンガリ・マータイ】ワンガリ・マータイとMOTTAINAI オリンピックから持続可能な社会の実現を考える
- /
- 視点8 【授業最前線】探究心に火をつける! 人物で読み解くワクワク歴史授業/中学校
- 【古代までの日本 坂上田村麻呂・アテルイ】実物に近い教材で探究心に火をつける〜坂上田村麻呂とアテルイ『清水寺縁起絵巻』の読み解きを通して〜
- /
- 【中世の日本 足利義満】歴史上の人物ランキングで、中世という時代を多面的・多角的に大観する
- /
- 【近世の日本 田沼意次】田沼意次の政策は、なぜ江戸の三大改革に入らないのか
- /
- 【近代の日本と世界 柳宗悦】柳宗悦と光化門保存運動─多文化共生思想の先駆者として─
- /
- 【現代の日本と世界】「人物」を「一つの事柄」として時代の特色を考察する授業構想
- /
- 視点9 【授業最前線】探究心に火をつける! 人物で読み解くワクワク歴史授業/高等学校
- 【浅川巧】植民地支配に反対し朝鮮人と友好を育んだ山梨の人物「浅川巧」の授業
- /
- 最新情報で語る! どうなる・どうする社会科教育 (第27回)
- 各地で開催されている研究大会の報告E
- /
- 「主体的・対話的で深い学び」を実現するキーポイント―社会参画に基づく授業改革を目指して (第3回)
- 「社会に見られる課題」を教材化することがなぜ求められているのか
- /
- 新学習指導要領で社会科授業が変わる,授業研究も変わる (第3回)
- 指導要領改訂を受けて小学校社会科の授業研究はどう変わるか
- /
- 社会科ICT授業 はじめの一歩―明日の社会科が楽しくなるICT講座 (第3回)
- 社会科の真髄! 調べ活動を支えるICT
- /
- 全国の実践家発信!見方・考え方を鍛える! 最先端の社会科授業モデル (第3回)
- 新聞と人々のくらしの相互関係を明らかにする情報産業学習
- /・
- 「わかる・できる」を目指す! 社会科授業のユニバーサルデザイン (第3回)
- 社会科授業を焦点化するA
- /
- 100万人が受けたい! 大人もハマる社会科授業最新ネタ (第3回)
- 【地理】うそっ!ホント!からディープラーニングへ
- /
- 〜沖縄の未来を考える〜
- 地理教育はどう変わる? 世界の地理教育最前線 (第3回)
- IGU地理教育国際憲章2016にみる地理教育の方向性
- /
- 日本史と世界史を結ぶ歴史授業デザイン 目からウロコの授業ネタ (第3回)
- 技術史・環境史で理系生徒をゲット!
- /
- 〈見方・考え方を鍛える!〉学び直す日本史 歴史探究ミニツアー (第3回)
- 地政学的観点から地理的要素を用いて、日本史授業を再構築する〜その一〜
- /
- 「主権者の育成」にどう取り組むか―教材づくり&授業アイデア― (第3回)
- 主権者の育成と「公共における見方・考え方」B
- /
- 得点力不足解消! 社会科「基礎基本」定着面白パズル&テスト (第3回)
- 中学3年 公民的分野「現代社会」
- /
- 〈世界の研究動向から考える〉社会科授業の理解に役立つ12のキー概念 (第3回)
- ≪今月のキー概念≫Justice oriented citizen(正義志向の市民)
- /・
- 〜正義の視点から社会を読み解き、政治に参加する市民の育成をめざす〜
- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第243回)
- 青森県の巻
- /
- 編集後記
- /
編集後記
○…平成二九年三月に公表された“資質・能力”をベースに再編された次期学習指導要領「社会」では、「社会的な見方・考え方」を働かせて課題を追究したり解決したりする活動を通して力をつけることが目標として挙げられています。
改訂のキーワードの一つである「主体的・対話的で深い学び」を一つのキーワードとして、「見方・考え方」を鍛える視点からの授業づくりがこれから取り組まれることになりますが、子どもが主体的に学ぶには、まずその「題材・テーマ」が興味をひきつけるものであることがポイントになってきます。
学習指導要領においては、歴史上の重要人物が例示されていますが、その人物を取り巻く人々、またそれ以外にも魅力的な人物が数多く存在します。
「人物」を軸にした学習は、その人生にともなうエピソードや業績、時代と向き合う「選択」があるため、感情移入もしやすく、歴史への興味や意欲を喚起することができます。また、「自分だったらどうする?」といった問いによって、価値判断することも可能にし、「ひとごと」であった歴史に主体的にかかわることも出来るのだと思います。興味をもった人物をきっかけに、自分のやりたいことを発見する、そんな出会いもあるかもしれません。
そこで本号では、『探究心に火をつける!人物で読み解くワクワク歴史授業』をテーマとして、次期指導要領のポイントも踏まえながら、「人物」を切り口とした、子どもがワクワクするような歴史授業を実現するには、どのように取り組めばよいのか。その教材づくりと授業づくりの秘訣をご紹介いただきたいと思いました。
教科書で取り上げられている人物の通常では触れられないエピソードや、人物を切り口にした年代のとらえ方、名言から歴史を探る時代の読み方や、教科書ではあまり目にしないけれども、魅力的な人物を取り上げたワクワクする授業まで。全国各地の先生方から、魅力的で、実にバラエティに富んだ授業アイデアをご提案いただきました。
/及川 誠
-
- 明治図書
- すぐ実践に活かしやすい内容で、子どもたちの学びが深くなることを実感しています。教師自身も勉強になる内容で、刊行物の形ではありますが、現場の教師にとって大きな教材研究の資源となっていると感じます。2018/9/720代・教諭