- 特集 「反復練習」の効果を確かめる
- 提言・どんな「反復練習」が効果を高めるか
- 基礎的技能の習熟に限定すること
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- 授業中に実力をつける工夫が大切
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- 自ら目標を定めた「反復練習」を
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- 学習のスタイルを見つける方法として
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- ムリ・ムダ・ムラを排除する
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- 「読む力」をつける「反復練習」の提案
- 反復練習で1006字の漢字を読み先習する
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- 「反復練習」で、「音読力と読解力」をつける
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- 一字読解指導で読む力をつける
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- 「帯単元」を生かした反復学習の試み
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- 「書く力」をつける「反復練習」の提案
- 題材を変えながら部分積み上げ式で書かせる
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- 効果的な教材を開発し、マスターさせる
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- 短作・多作で書き慣れる
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- 「書く力」をつける「視写と作文」
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- 「計算の力」をつける「反復練習」の提案
- ゲーム「さくらんぼキャッチャー」
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- 授業時間内に行う反復練習
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- 短時間で満足感のある反復練習
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- 勉強の仕方を身につけさせる
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- 「百ます計算」の効果を確かめる
- 「百マス計算」は「害悪」の方がはるかに大きい
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- 百ます計算の反復練習は「慣れ」と「不経済」の特色をもつ
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- 時間のわりに【かすかな効果】
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- 学習を好きにする練習問題・嫌いにする練習問題
- 国語
- 国語科の答えを限定せよ
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- 必然性のある練習問題が学力を伸ばす
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- 説明文学習を好きにする練習問題
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- 算数
- 新しい発見がある練習問題は、学習を好きにする
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- 時間競争を嫌い、温かさに満ちた教材に熱中する
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- 子どもは「計算マシーン」ではない
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- 絶対評価で問われる教師の責任とは
- 評価手段を研究し、開発せよ
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- 教師修業への挑戦―サークルで学ぶ (第13回)
- 教師こそ反復練習が必要だ
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- 〜TOSSオホーツク TOSSエステ別海〜
- 教師修業への挑戦―サークルで学ぶ (第14回)
- 「細く、長く」いつもでも学び続ける
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- 〜法則化中学信州〜
- 教師修行への私の助言
- 日常的な授業公開と校内にカリキュラム開発の場づくりを
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- 国語科の到達目標チェックの方法 (第7回)
- 目標チェックから評価規準を設定する
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- 〜その手順と方法〜
- 算数科の到達目標チェックの方法 (第7回)
- 「難問一問選択システム」は子どもが熱中する「発展的な学習」である
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- インターネットの活用法 (第7回)
- インターネットを活用した授業研究「Webコンテンツ」作成の力量とは
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- 授業研究ニュース (第7回)
- 小学校の段階からキャリア教育を
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- 補充学習・発展学習の進め方 (第7回)
- 補充学習への配慮(2)
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- 指導と評価の一体化をめざして (第7回)
- 評価から指導方法を考える U
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- 編集後記
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編集後記
○…基礎学力の定着には「反復練習」学習が欠かせない、と言われています。特に国語科のように技能の習練を大きな目標とする教科にあっては、学習したことのほとんどが練習の対象であるという主張もあります。もちろん反復練習には「読み、書き」の他に「計算力」をつけるということもあります。
○…「反復練習」が見直される背景には、文科省の「学びのすすめ」という緊急アピールの中で、確かな学力の向上のために、「繰り返し指導」が強調されているという事情もあります。「繰り返し指導」が強調されたことは文科省サイドでは過去にあまり例がないことです。
○…新聞やテレビでは、兵庫県の山口小の「読み・書き・計算」の徹底反復が十年以上もつづき、その結果として学力が向上したと報道されています。しかし、他方で「反復練習」はほんとうに子ども一人一人の学力を向上させているのか、という疑問も出されています。つまり計算の反復よりは、「概念」を実践的に理解させるために教師は苦労しているのが現状だ、というわけです。(『学力低下をどう克服するか』吉田甫)
○…ただし「反復練習」については、ドリル学習の効果がすでに実証されているという指摘もあります。さらには「反復練習」は応用力につながるのか、という疑問に、計算を繰り返している子どもが文章題やその他の概念の理解に効果を上げている例も出されています。(前記の本)
○…「反復練習」は基礎的な技能を確かにするだけでなく、脳も大きく活性化しているという実験結果も出されています。本号は、確かな学力を育てるための「反復練習」の新しい方法を提案していただく特集です。
(江部 満)
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- 明治図書