- 特集 「授業力」を鍛える校内研修の再構築
- 提言・「授業力」を自己診断してみよう―期待されている新しい力量とは―
- 価値づけと意味づけを形にする
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- 教えなかったことがどれだけあるか
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- 授業力アップは、自分の責任、職場の責任、教官の責任
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- 期待されている新しい授業力とは学びの共同体構築力
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- 「授業力」は、《社会力》
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- これまでの校内研修・どこに問題があるか
- 校長の立場から
- 経営論と技能論からの改革を
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- 校長がリーダーシップを発揮する
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- 一人一人のやる気と職場の風土
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- 研究主任の立場から
- 授業の欠点を克服できる研修会を
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- 教師の授業行為を変える研修に
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- よくある三つの問題点
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- 「授業力」を鍛える校内研修の改善を探る
- 模擬授業を通して反復練習を!
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- ほめ言葉は三日。批判は一生の宝
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- 公開研修会の実施と徹底した職員研修の実施
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- 21世紀の授業研究は模擬授業式が主流である
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- 自分を客観化し、事実を生み出す
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- 文科省の「学力テスト」結果をふまえた校内研修の課題
- 達成すべき目標の設定や数値化を導入する
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- 上達のシステムを取り入れよう
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- 「自由」が自覚と責任を生む
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- 「教育課程実施状況調査問題」を読み解く
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- 「やってよかった」と思える校内研修に
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- 補充・発展教材開発の校内研修課題
- 模擬授業を通して、教材とその指導法を研修する
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- e―ラーニングという、これからの課題
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- 具体的な教材・授業の開発が急務
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- 【自作】できる力をつけるまで
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- 校内研修の成果をどう生かすか
- 和寒町の合併問題を討論!
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- まず個人テーマによる研修を
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- 介入授業で見えてきた授業づくりの原理原則
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- 「事前リクエスト」で研修が活性化する
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- 模擬授業で腕を上げる
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- 校内研修・研究への私の助言
- 「授業力」分析のチェックポイント
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- インターネットで授業は進化する (第1回)
- まずTOSSインターネットランドを訪問してみてください
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- 子どもが自分で勉強したくなる授業づくり (第1回)
- 教師のスマイルパワーと授業づくり
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- 教科書の使い方を変える (第1回)
- 「教科書を教える」ということの本当の意味
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- 授業研究ニュース (第13回)
- 学習指導要領の一部改正を告示
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- 授業力アップのための修業 (第1回)
- 授業力がなぜ問われるのか
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- これからの授業研究の在り方 (第1回)
- 新しい学校と授業の時代─教育と学校の全体論的見直し─
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- 編集後記
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編集後記
○…文科省によると、二〇〇二年四月から九月一日までに、児童・生徒に適切な対応が出来ない「指導力不足」教員と認定された者が、全国の公立校で少なくとも一八七人いることが明らかになった、とされています。さらに「心の病」で退職した公立校の教員は二〇〇一年度で二五〇二人にも及ぶそうです。ストレスが原因で早期退職したと考えられている教員も増えていると伝えられています。これは氷山の一角でこの何倍もの指導力不足教員がいるとうわさされています。
○…こうした背景には、文科省の「ゆとり教育」と「学力向上策」の間で、揺れ動く現場の混乱と多忙があると問題視されてきています。しかし、こうした中でも「教師の力量を高める」ために、何をどう改善すべきかが問われています。よく言われているように「教師の足跡は研究・研修に尽きる」わけで、プロ教師としての資質は「研究・研修」によってこそ身につくとまで言われる所以です。
○…保護者たちの教師を見る目は、今もっとも厳しいと言われています。「教師の力量」が多くの場面で問われていますが、これまで横並びでの授業を行ってきた教師の意識改革は容易ではないとも言われています。こうしたことから一九八七年の教養審は答申で「教員としてのそれぞれの時期に応じて適切な内容・方法でよい研修の機会を図る必要がある」と述べていました。これを受け各県は教員の研修の体系化を積極的に進めているわけです。
○…しかし、二十一世紀に入り研修の考え方・方法が変化してきています。特に指導力不足教員の問題が深刻化している状況があります。今「研修観の転換」が求められており、校内研修・研究の改善が強く要請されているわけです。本号はそのための具体的提案を特集しました。
(江部 満)
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- 明治図書