- 特集 「個に応じた指導」の充実策を検討する
- 提言・「個に応じた指導」一斉指導のどこが問題か
- 「同一性」に「個別性」を加えるとき
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- 一斉指導とは別に「個に応じた指導」の工夫を
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- 一斉指導で個が生きる
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- 「一斉指導」では個を、「個に応じた指導」では他者とのかかわりを大切に
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- 対象児にはりつく教員は何をするか
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- 文科省の「個に応じた指導」どこに問題点があるか
- 「個に応じた指導」とは個別化なのか
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- 学習共同体(教室・学校)の存続を危うくさせ、生きる力を弱体化させる
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- いつ指導するのか、加配はあるのかが問題
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- 個に応じた指導ができない問題解決学習の授業
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- 習熟度別指導でどんな「個に応じた指導」が出来るか
- 勉強の遅れがちの子の指導が徹底してできる
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- 一人一人の「学習成立」をめざす
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- 教師の技量を上げて個に応じる
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- 「習熟度別」は「能力別」ではない
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- 少人数指導でどんな「個に応じた指導」が出来るか
- 学ぶ意欲を高める少人数指導
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- 「個に応じた指導」のための少人数指導
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- 少人数指導を習熟度別指導からさらに拡げよう
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- 一人一人の個人差に応じた指導
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- 課題別、興味・関心別の指導でどんな「個に応じた指導」が出来るか
- 「個に応じた指導」を矮小化してとらえない
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- 個に応じた指導を手取り足取りしてはいけない
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- 教師が「例え」を示すことである
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- 興味・関心に応じた学習で指導の個別化・学習の個性化を図る
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- 補充学習・発展学習でどんな「個に応じた指導」が出来るか
- すべての子に「関心・意欲」を育てる発展的・補充的学習を
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- ミス分析・子ども研究で個に応じた指導に臨む
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- 個々の生徒に活動の場を与える
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- 「個に応じた指導」のポイントは我流を廃すこと
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- コンピュータ活用による「個に応じた指導」を考える
- 到達目標を決め、自力システムを作る
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- 「習熟度別」グループ編成で、操作技能を伸ばす
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- 個人差に対応した具体化はこれだ
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- コース別で学習できる英会話コンテンツを使えば「個」に対応できる
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- ADHD・LD指導―必要な配慮とは
- 検査に学ぶ理解と対策――検査から見えてくることを生かして
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- 頻繁なコミュニケーションをとる配慮をする
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- 鉄則は「授業に隙を作らない」こと
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- 障害に対する正しい理解と、作業記憶が少なくてもできる指導法の原則
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- 絶対評価で問われる教師の責任とは
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- 教師修業への挑戦―サークルで学ぶ (第23回)
- サークルで「本物」を学ぶ
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- 〜城北教育サークル〜
- 教師修業への挑戦―サークルで学ぶ (第24回)
- 常に実践を通して語る
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- 〜西部ファミリー〜
- 教師修行への私の助言
- 授業力を鍛える
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- 国語科の到達目標チェックの方法 (第12回)
- 「目標・指導・評価の一体化」
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- 〜国語学力の向上を図る目標チェック〜
- 算数科の到達目標チェックの方法 (第12回)
- 「教科書を使った授業」の方が子どもの実力は伸びる
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- インターネットの活用法 (第12回)
- 教師のためのインターネット情報活用術
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- 授業研究ニュース (第12回)
- 「理科大好きスクール」を一層充実
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- 補充学習・発展学習の進め方 (第12回)
- 難問一問選択システム
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- 指導と評価の一体化をめざして (第12回)
- 教師の総合力としての指導と評価
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- 編集後記
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特集/
特集/
次号予告
特集=「授業力」を鍛える校内研修の再構築
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編 集 後 記
『授業研究21』3月号 568号
特集 「個に応じた指導」の
充実策を検討する
発行所 明治図書出版株式会社
〒170―0005 東京都豊島区南大塚二―三九―五
編集後記
○…一昨年の四月から実施されている新学習指導要領が、文科相の諮問機関である中央教育審議会の答申を受けて、早くも二年余りで改められることになりました。子どもの理解が進めば指導要領に示されていない内容を教えてもよいとするいわゆる「歯止め規定」の撤廃が中心ですが、同時にこれまでも推進してきた「個に応じた指導」の充実を提言しています。
○…新学習指導要領において強調されている「基礎・基本の確実な定着を図り、個性を生かす教育を一層充実させる」観点から個別指導、グループ指導、繰り返し指導の充実、中学校では「学習内容の習熟の程度に応じた指導」が強調されています。さらに当面の充実・改善方策として、少人数指導、個に応じた選択学習、個別指導やグループ別指導、習熟度別指導や繰り返し学習など効果的な方法を柔軟かつ多様に導入することが重要だとしています。
○…そのために「学習指導要領の記述の見直し」を求めているわけです。各学校における「個に応じた指導」を行う上での配慮策も提言しています。「各学校で学習内容の習熟の程度に応じた指導策を実施する際には、児童生徒に優越感や劣等感を生じさせたり、学習集団による学習内容の分化が長期化、固定化するなどして学習意欲を低下させたりすることのないように十分配慮して指導の方法や体制等を工夫することが望まれる」としています。
○…「ゆとり教育」は学習量を三割も減らした例を見ない愚策であるすると批判が高まった結果の是正策ともいえるようですが、これまでにも「学級授業」では個人差に対応しきれないという主張があり、「個に応じた指導」の在り方が根本的に問われているといえなくもありません。
(江部 満)
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- 明治図書