- 特集 「楽しい授業づくり」への新提案
- 提言・「楽しい授業づくり」名人の切り口に学ぶ
- いい教材で真剣勝負が成立したとき
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- 向山が考えてきた授業の切り口
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- 確かな授業観が切り口を決める
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- クリエートする苦しみの中の楽しさ
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- 難しいことがわかるから楽しい
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- 「楽しい授業づくり」の戦後史―何が問題になったか
- 静止と記憶から夢中と感動を求めた授業の歴史
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- 子どもが感じる「楽しい授業」とは?―教室からの証言
- 子どもたち自ら学習にかかわっている授業
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- 計画的で評価してもらえる授業
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- 楽しくわかる授業を仕掛けよう
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- 知的で楽しい問題を与えよう
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- 時事ネタ+ミニ知識
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- 「三点セット」で勝負する
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- 達成感とリズム・テンポがよい授業
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- 「わくわくドキドキ」がわき起こる授業
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- 「楽しい授業づくり」新しい切り口で国語を面白く
- 音声言語教材は国語を楽しくする
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- ことばによる交流・表現を楽しむ授業づくり
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- 〔例→練習→自作〕という学習過程で授業する
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- 言語技術の高まりを実感する楽しさを
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- 「楽しい授業づくり」新しい切り口で社会を面白く
- 元禄アメリカズカップ
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- 経験と結び付け、具体的に考える楽しさを子どもに
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- 社会科の授業に「調べ学習」を取り入れよう
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- 「学習定着テスト」で基礎基本用語の定着を図る
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- 「楽しい授業づくり」新しい切り口で算数・数学を面白く
- 子どもから歓声が上がり、アンコールがわき起こる楽しい授業を可能にしたTOSSランド
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- 「楽しい授業」を目指し教師の授業行為を検証する
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- 二つの楽しさを実現する授業をつくる
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- 難問・良問一問選択システムで知的な授業をつくる
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- 「楽しい授業づくり」新しい切り口で理科を面白く
- もっと大きな感動・驚きを演出することができるのは教師だけである
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- 知識をエピソード記憶させる
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- 授業中の安易な理解を覆し学習の本質に迫る切り返しの発問
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- 「気体の学習」シャボン玉でここまでできる
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- 「楽しい授業づくり」新しい切り口で体育を面白く
- 鉄棒の授業を楽しくする三つのキーワード
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- 「運動の苦手な子」を指標にした授業づくりを
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- 「高田四原則」の実現のために
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- 汗をかくほどたっぷり運動すればよい
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- 模擬授業で腕を上げる
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- 校内研修・研究への私の助言
- 「頼らない」「離れない」
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- インターネットで授業は進化する (第5回)
- 平均90点を達成し、算数好きな子どもを育てる
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- 子どもが自分で勉強したくなる授業づくり (第5回)
- 教育マニフェストとしての評価基準表
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- 教科書の使い方を変える (第5回)
- 自分が使いやすい形に書き込みはりつけをして、自分流の教科書を作る
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- 授業研究ニュース (第17回)
- 研究開発学校で「食育科」や「言語技術科」
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- 授業力アップのための修業 (第5回)
- 生徒指導全体会で「対応力」を鍛える(1)
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- これからの授業研究の在り方 (第5回)
- 「わかる」授業と「楽しい」授業の新しい見方
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- 編集後記
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編集後記
〇…戦後の授業研究において繰り返されてきたのは、「系統か活動か」という二者択一的な発想であったとする批判があります。確かに新教育批判として登場してきた「系統学習」論はその後落ちこぼれ、授業の不成立などを生み、指導内容・方法の改革論として「楽しさ」が持ち込まれたりして、再び「系統か活動か」という論議をむしかえしたりしています。
〇…教師にとって一番大切な力量とは何か、と問われれば、「子どもたち一人ひとりの学力を保障する授業」という答えが返ってくるでしょう。そのための条件としてすぐれた授業技術と共に、子どもたちの学力を高め、学ぶことの面白さ、楽しさを感得させる技術が期待されてくるわけです。「楽しい授業づくり」はそのための核になるものと言えます。
〇…いま現場から@いい指導よりか楽しい授業、生き生きした授業を、A子どもに活動する場を与えよう、などという呼びかけが見られます。子どもの知的興味は教師の働きかけによって満たされていくものです。そのためには、教師の話し方におけるわかりやすさと面白さも問われてくるでしょう。@明確な話し方、Aわかりやすい話し方、Bよく準備された話し方、Cユーモアに富む話し方、D興味深い話し方などが問題になるでしょう。
〇…同時に子どもにとって楽しく、魅力ある授業内容を提供するのは、百パーセント教師の責任であると言えるでしょう。授業内容がマンネリ化、パターン化していては、子どもたちにとって楽しく、魅力ある授業とは言えないでしょう。本号は「楽しい授業づくり」を先達に学びながら、新しい切り口でご提言いただきたいと考え、特集を組みました。
(江部 満)
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- 明治図書