- 特集 模擬授業体験で授業力を磨く
- 提言・模擬授業体験がなぜ必要か
- 模擬授業を批評し、代案を示す実力者がいることが絶対の条件である
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- 子どもを知り、自己を見直す教師に
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- 愚問や説教に腹を立てるために
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- すぐれた五条件の体得
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- 模擬授業のしくみに秘訣がある
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- 模擬授業体験で何が変わったか
- 小学校
- A表受検!「DNAからとらえる進化の謎」
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- 局面限定の中で授業技能が身についてきた
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- 「授業技量検定」を受けることでやっと本気になれた!
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- 授業の代案を模擬授業で示す
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- 中学校
- 技術習得から技能修得へ―学び多きTOSS技量検定
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- 模擬授業体験は小中学校教師間の友好的で競争的な協調関係を作る
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- どこをどう意識すればいいのかがはっきりわかった
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- 模擬授業の批評力をどう磨くか
- 授業の批評力を上げる四つの条件と、さらにその先
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- 批評力をつけるには、授業力を上げるのが最短コースである
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- 模擬授業の批評力を磨く四つの修業
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- 数をこなして批評コードを増やせ! 批評する場数を踏め!
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- 学校研修としての模擬授業のやり方
- 段階的に模擬授業を行う
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- 意識変革を図る! 「模擬授業こそが最上の校内研修である」と
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- 心ある教師が模擬授業を率先して示す
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- サークル研修としての模擬授業のやり方
- 二つの授業とD表が技量をあげる
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- 授業力アップ・元気の源であるサークルで模擬授業すれば自分を変革できる
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- 「TOSS授業技量検定」例会は最高のサークル研修である
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- 模擬授業で一番見たいところ
- 「目線」で何を見るか
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- 授業に「ここちよいリズム」があるか!
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- 声、目線、表情…ADHDの子に対する対応の仕方
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- 模擬授業で腕を上げる
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- 校内研修・研究への私の助言
- 研修の最高モデル「模擬授業」
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- インターネットで授業は進化する (第12回)
- これからの授業は『TOSSランド』を活用した授業に
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- 子どもが自分で勉強したくなる授業づくり (第12回)
- 「教師の授業力」診断表―子どもからの通信簿―
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- 教科書の使い方を変える (第12回)
- 教科書は誰のためにあるのか?
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- 授業研究ニュース (第24回)
- 中教審が「幼小一貫教育」の検討を提言
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- 授業力アップのための修業 (第12回)
- 脳科学と医療と教育
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- これからの授業研究の在り方 (第12回)
- 「誰のための授業」なのか?
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- 編集後記
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編集後記
〇…教師の授業力が公教育始まって一三〇年で初めて検定されようとしています。これは画期的なことであり人事考課制度はいずれ授業検定制度にとって代わられるであろうとする予言をされたのは大森修氏です。
〇…教師が授業力を鍛える場は三つあるとTOSS新潟のメンバーである松野孝雄氏は言います。第一は教室、第二は学校の研修、第三はサークルであると言いきります。特にサークルでは、「模擬授業」をすることで公開授業の経験を飛躍的に増やすことが出来ると主張され、短い時間の中で一つの授業を展開するため、授業の骨格が明確になるからだ、さらには必ずサークルメンバーによる評価、批評を受けるため、授業の成否がはっきりするからだ、と指摘しています。
〇…ところが教師が「授業の修業をした」例はこれまで極めて少なかったと向山洋一氏は言います。「だからほとんどの教師は、素人の授業であり、授業が下手だ」と断定されています。何がポイントでどのようにすればいいかが、必要であり、もっとも効率よく、短い時間で確実に授業の技量を上げるために創り出したのが、TOSS授業技量検定だ、ということになります。
〇…また、「正しい授業批評があってこそ腕が上がる」と向山氏は提唱し、そのための最も良い方法として「サークル等で模擬授業をすること」であるとしています。サークルでやる五分間の模擬授業は学校でやる研究授業十回分より多く学べる、とも言っています。ただし、勉強熱心で明るい仲間がいること、授業批評できる先輩がいることを条件にあげていました。
〇…教師の授業の善し悪しは、目の前の子どもが教えている、とまで言われています。本号は、模擬授業体験を軸に、授業力アップのための修業例を特集しました。
(江部 満)
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- 明治図書