- 特集 「通知表」所見欄改革に教師は燃える
- 提言・「通知表」の所見欄の機能を見直す
- 所見で大切な三つの教育言語
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- 学習状況と改善の方途を具体的に示す
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- 所見の内容を系統的にする
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- 通知表所見十箇条
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- やる気を引き出す
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- 評価基準を生かした「通知表」所見欄の書き方
- 国語/何ができるようになったかを書く
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- 社会/授業の中で、その場で評定しながら具体的なデータをとる
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- 算数・数学/授業でのその子の活躍を思い描く
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- 理科/所見欄は教師の自己申告書である
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- 体育/目標到達度の状況を記入する
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- 「通知表」改革に取り組む学校の課題
- 「サンセット評価」から「サンライズ評価」への転換を図る単元通知表
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- 単元別評価を入れ、数値目標を設定する
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- やる気と予算と指導要録と
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- 通知表パソコン作成は子どもの成長カルテ
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- 児童・保護者にわかる「通知表」所見欄の書き方
- 本人も気がつかない具体的な行動の評価
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- 日頃から具体的な場面を挙げてほめることを積み重ねる
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- 親子の心のひだに食い込む言葉を
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- その子の成長が見える所見文
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- 事実・分析・指導と努力の方向
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- 生徒・保護者にわかる「通知表」所見欄の書き方
- 「記録」として残ることを忘れずに書く
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- 伝わるように・励みになるように
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- 具体的な記録がベースになる
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- 通知票は大切な宝物
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- 名前を伏せて読んで、生徒が特定できる所見を書く
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- 模擬授業で腕を上げる
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- 校内研修・研究への私の助言
- 研究授業をしない言い訳をなくそう
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- インターネットで授業は進化する (第11回)
- 子どもが大満足、『インターネット活用授業集成』を活用した授業
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- 子どもが自分で勉強したくなる授業づくり (第11回)
- 学習の臨界期を見逃してはいないか?
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- 教科書の使い方を変える (第11回)
- 複数の教科書を検討してみよう
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- 授業研究ニュース (第23回)
- 中山文科相が学力向上を目指した学力テストを提案
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- 授業力アップのための修業 (第11回)
- サークルへ行こう!
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- これからの授業研究の在り方 (第11回)
- 「社会的要請」を子どもによって吟味する
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- 編集後記
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編集後記
〇…『子どもの進歩がわかる絶対評価の通知表所見文例集』を編集された竹川訓由氏は、「子どもにわかり保護者にわかり、達成感と安心感を持たせ、やる気をおこさせるように表す」と明快に提起していました。確かに、通知表は法定表簿ではなく、教育効果を上げるために、説明責任を果たす一つの手段が通知表であるべきなのです。
〇…そのためには、進歩の状況が具体的にわかる表現が求められることになります。ここで問題になるのは、『絶対評価の通知表』の中で問いかけている堀裕嗣氏の提言です。「指導と評価の一体化というフレーズには、絶対評価=到達度評価において、最も大切なものが欠落している。それは言うまでもなく『目標』である。『目標』が明確にあってこそ現在の学習が評価できる。下位の児童生徒たちに評価基準のハードルを越えさせる努力を求めるには、その評価基準=到達目標自体が、教師、児童生徒の双方に意識されていなくては、対応のしようがないのではないか」と。
〇…安彦忠彦氏もその点を明快に指摘されています。「絶対評価の重要な点は、到達度の共通性以上に、子ども一人ひとりが個別の目標にどれだけ迫り得たかを個々の子どもにフィードバックしてやり、その到達度の度合いを少しでも高いものにしてやることと言ってよい」と。
〇…では安彦氏の呼びかけを子どもたち一人ひとりに、どのようにして伝えられるか。まさにその伝達手段の一つが「通知表」の所見欄といえるようです。通知表の所見欄をどう活用するか。教師一人ひとりに問いかけられています。本号は、そのために具体的な提案集として特集を組みました。
(江部 満)
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- 明治図書