- 特集 子どもが熱中する授業をこう創る
- 提言・子どもが熱中する授業の原理原則
- 知的で楽しく活気のある授業
- /
- 問題意識と先の見通しと自己有用感
- /
- 子どもを信頼し、技を磨くポイント
- /
- 授業終了のチャイム―その時子どもたちは?
- /
- TOSS授業技量検定D表が示している
- /
- 子どもが熱中する国語の授業をこう創る
- 向山型分析批評の基本は、向山式要約指導法だ!
- /
- 野口流「論破」に挑戦!〜『アレクサンダとぜんまいねずみ』〜
- /
- 優れた問題と優れた指導方法が必要である
- /
- 討論が生まれる発問を作り出せ
- /
- 子どもが熱中する算数・数学の授業をこう創る
- 知的葛藤場面を創出し優れた教材・機器を活用する
- /
- 常に「基本形」を意識しよう
- /
- どの子も参加でき、どの子もできそうでできない「しかけ」をつくる
- /
- できない生徒が答えられ、できる生徒が簡単にはパーフェクトにならない発問を考えよう
- /
- 子どもが熱中する社会の授業をこう創る
- TOSSランドに学ぶことである
- /
- マンネリを打破し、異次元から切り込む
- /
- 「局面の限定」を活用する
- /
- わくわくする教材で授業をする
- /
- 子どもが熱中する理科の授業をこう創る
- 自由試行とその後の取り上げ方で熱中する授業が創れる
- /
- 考える道具としての「知識」を示してみませんか
- /
- ひっつき虫早見盤は、子どもを熱中させるすぐれモノ!
- /
- 子どもたちの好奇心に火をつける
- /
- 授業に参加しない子どもへのアプローチ
- 授業の流れを維持しつつ、個別指導を取り入れる
- /
- 「全員起立」で授業に参加させる
- /
- 意欲のない子どもも大変身! 子どもの意欲をとらえる四つのアプローチ
- /
- 凛とした姿勢で促し続ける
- /
- まずは全体を掌握してから個別に対応する
- /
- すぐれた教材を使い、赤鉛筆でマルをつける
- /
- ちょっと後押しして、明確な問題で、とぼけてみせる
- /
- 熱中・集中した授業づくり
- /
- 教師修業への助言
- 子ども「は」学んでいますか?
- /
- 授業研究ニュース (第26回)
- 「総合」の時間削減、国・数など充実―文科相が示唆
- /
- プロの技術を身に付けよう 国語教育の技術 (第2回)
- 日本一の国語教師「芦田惠之助」語録から学ぶ
- /
- プロの技術を身に付けよう 算数・数学教育の技術 (第2回)
- 「F表」は「プロ教師の峰」への出発点
- /
- プロの技術を身に付けよう 社会科教育の技術 (第2回)
- 教科書を活用し尽くす「6つの展開例」(その2)
- /
- 〜グラフ資料の扱い〜
- プロの技術を身に付けよう 理科教育の技術 (第2回)
- 選択肢の与え方と演示のポイント―5年・ものの溶け方―
- /
- 「必達目標」達成に教師はどう責任を持つか (第2回)
- 必達目標で、学校の何が変わるのか(その1)
- /
- 子どもを見る目を鍛える (第2回)
- 子どもの「琴線にふれることば」をさがす
- /
- キャリア教育がなぜ必要か (第2回)
- 子どもの世界で進む二極化現象
- /
- 編集後記
- /
編集後記
〇…「熱中する授業こそが学級の荒れから子どもを救う」という名言があります。
そのためには、子どもが熱中する学習システムの実践研究を深める必要があるとの提言を改めて考える必要があります。しかし、これまでの教授学や授業研究の実証的研究では、「熱中する授業」を取り上げた研究はほとんどありません。
〇…唯一、岡山にある向山洋一教育実践原理原則研究会による「子どもが熱中する向山式システム」があるだけです。そこでは「局面の限定」「変化のある繰り返し」「逆転現象」「個別評定」といった熱中する授業の原理原則の実践が示されていました。
〇…「中学生を知的に熱中させることこそ中学教育の使命」と説く小森栄治氏は次のように述べています。「学ぶ楽しさを生徒に味わわせたい。熱中する授業で、生徒たちは学ぶ楽しさを味わいながら学力を付けていく。中学生のときに熱中した授業によって、その後の人生が大きく変わることすらある」と。
〇…熱中する授業に共通することは、子どもたち全員が授業に参加できるということです。子どもたちが椅子に座っているだけでは授業に参加しているとは言えません。子どもたちが自分の頭で考え、声を出したり、手を動かしたり、発表したりして、能動的に参加できることが熱中する授業の前提条件であると小森氏は強調しています。
〇…中でも「討論の授業」は、熱中する授業の強い味方であると言われています。討論の授業によって、子どもたちの深く考える習慣や人の意見を聞き取り、考えを広げる力を養うことになるからです。「もっともっと授業がうまくなりたい」と多くの教師が望んでいるはずです。本号は、「熱中する授業」をどう創るかの実践提案の特集です。
-
- 明治図書