- 特集 授業で「集団を動かす」裏わざ
- 提言・授業で一人ひとりに存在感を
- 個を生かす集団学習・集団活動
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- 「ノート作業」がその基本
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- 子どもの環境問題を考えているか
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- 対話を軸とした討論のある授業を
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- 個別評定の場を創るのが肝要
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- 国語の学習で「集団を動かす」裏わざ
- 子どもの事実を追求していったら裏わざになった
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- 国語の授業をシステム化する
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- 授業に有用感をもたせる
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- 社会の学習で「集団を動かす」裏わざ
- 個人のがんばりが集団に広まる授業
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- 学びの共同体で固定観念をつき崩せ
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- 『明確な短い指示→確認→「できた、わかった」』のサイクルが教室に秩序を作る
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- 算数・数学の学習で「集団を動かす」裏わざ
- 適度な緊張感と【しつこい確認】
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- 逐一指示するのではなく「大枠」を問う
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- 向山型数学には、様々な裏わざがある
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- 理科の学習で「集団を動かす」裏わざ
- どんどんほめて逆転現象を仕掛ける
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- ノート指導・子ども同士のチェック・片付け
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- どんな生徒も動き出す三つの裏わざ
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- 先達から学んだ「集団を動かす」裏わざ
- 『有田実践』は、「集団を動かす」技術の宝庫
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- 向山洋一氏に学んだ「集団を動かす」裏わざ
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- 最後の動きまで示し、心からほめよう
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- 向山洋一氏の実践に学ぶ
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- 怒鳴ることも説教もいらない
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- 中学生が動く! 「趣意説明」と「ほめる」わざ
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- 熱中・集中した授業づくり
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- 教師修業への助言
- 新聞活用と「読み・書く基本」
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- プロの技術を身に付けよう 国語教育の技術 (第12回)
- 「芦田惠之助」を授業する(下)
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- プロの技術を身に付けよう 算数・数学教育の技術 (第12回)
- 本物の向山型算数をめざすための10の視点
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- プロの技術を身に付けよう 社会科教育の技術 (第12回)
- 「知識の定着」をどうするか
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- プロの技術を身に付けよう 理科教育の技術 (第12回)
- 電磁石に入る前に復習はどの程度必要か?(6年)
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- 「必達目標」達成に教師はどう責任を持つか (第12回)
- 学力の差はシステムの差
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- 子どもを見る目を鍛える (第12回)
- 子どもを見るということは「人間として」見るということだ
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- キャリア教育がなぜ必要か (第12回)
- キャリア教育に有効な教科内容
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- 編集後記
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編集後記
〇…最近は習熟度別指導や少人数指導などこれまでの「集団」を対象とした授業をマイナスイメージでとらえる傾向が強いようです。これに対し現場からは「一斉授業の復権」など改めて、子どもにとっての「集団」を学習活動でも生活活動などでも見直す機運が出ています。つまり「新しい学力観」という幻想が、個性尊重という名の教育放棄、指導ではなく支援の誤り、子どもの興味から指導をという呪縛などをもたらしているからです。
〇…こうした状況を打破するために指導場面別の「集団を動かす」技術が注目されています。そのためには子どもの個性や能力を授業の中でどう生かし、伸ばし、認めてやるかという生徒指導の機能を生かしたきめ細かな授業の展開が期待されているわけです。
〇…そのための第一歩として、「挙手―指名」型授業の重苦しさをあげ、「挙手―指名」式の見直し、打破を訴えている現場からの提言もあります。(『全員参加を保障する授業技術』研究集団ことのは著)。さらには「活動あっても指導なし」とした野口芳宏氏の厳しい批判も出ています。問われた直後に子どもたちが一斉にハイハイと手を挙げる葛藤のない授業の不毛性も問題にされています。
〇…野口芳宏氏は「これからは言いたいことを言うのではなく、言うべきことを言う時代にしなければならない」と言います。これは「子ども全員に思考を促す授業技術」の開拓を求めていると言えます。
〇…大森修氏は子どもが人のふり見て学ぶという授業で最も高度な授業が「討論の授業」にほかならないと言います。「知的興奮は共に学んでいる(追求する)からこそ起きる。多数意見が妥当性を保障するわけではないことを学べるのも、共に学んでいるからである」と解説されています。
〇…本号は、授業で「集団を動かす」指導技術の開発を意図して特集を組みました。
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- 明治図書