- 特集 情報リテラシーを高める授業改革
- 提言・情報リテラシー教育はこうありたい
- 体験と結びついた情報の習得
- /
- 伝える力を鍛える
- /
- まず教師自身が批判的思考力を
- /
- 情報リテラシー教育の守備範囲を見据える
- /
- 実感、親子集会、免許制をキーワードに!
- /
- 情報リテラシーと各科教育の改善
- 国語科の授業・どこを見直すか
- 国語科「到達目標」と構造の再構築を
- /
- 国語科における情報リテラシー育成への視点
- /
- 社会科の授業・どこを見直すか
- 情報社会参画のための批判的思考力の育成を
- /
- 情報の取捨選択の指導を徹底する
- /
- 情報リテラシーと総合的な学習の改善
- 転移可能な情報活用能力育成を目指すカリキュラム
- /
- 身に付けさせることは何か
- /
- まずは教師自身が身に付けよう
- /
- 情報リテラシーを高める授業に挑む
- 国語の授業をこう変える
- 情報の正確な理解技術から情報発信へ
- /
- 「情報の扱い」について意識させる指導を
- /
- 新聞を活用し、意見を述べる力を高める
- /
- 社会の授業をこう変える
- 水の流れを追って
- /
- 場面に応じ、多様な情報を取捨選択する力を伸ばす
- /
- 質の高い情報を教師自らが勉強して、子どもたちに提示することである
- /
- 情報リテラシー教育推進のための環境づくり
- 環境は人がつくる
- /
- 「問う力」の育成を基軸に
- /
- 人・モノの整備と活用
- /
- 熱中・集中した授業づくり
- /
- 教師修業への助言
- 一回限り
- /
- 逆転現象が起きる発問づくり 国語科発問づくりのコツ (第1回)
- 高速で授業を創り上げる
- /
- 逆転現象が起きる発問づくり 社会科発問づくりのコツ (第1回)
- 発問づくりの前提「板書の常識を疑う」
- /
- 逆転現象が起きる発問づくり 算数科発問づくりのコツ (第1回)
- 「算数大嫌い」の観念を変える布石を打つ
- /
- 逆転現象が起きる発問づくり 理科発問づくりのコツ (第1回)
- 発問の浮かび方―過熱水蒸気―
- /
- ミス退治運動の呼びかけ (第1回)
- ミスゼロの会の誕生
- /
- ノート指導の改革提案 (第1回)
- ノートスキルは学力を培う―プリント中心授業との訣別―
- /
- 授業力アップの課題 (第1回)
- 局面を限定して書き続けている教師が力を付ける
- /
- 授業づくりとネタ開発 (第1回)
- 「学校の歴史」を教材化する(1)
- /
- 教材・授業開発研究所情報
- /
- 編集後記
- /
編集後記
〇…インターネットは人類史上まれにみる発明だ、という礼賛論がある一方で、情報教育では、とかく情報の収集能力ばかりが強調される傾向があるという批判も出ています。実践の課題として、収集した情報を分析しながら読みくだす力を身につけさせなければ、学校教育にコンピュータを導入する意味が薄れてしまうという警告でもあります。折から中教審答申にも「社会のIT化に対応し、学校の情報環境を整備し、情報リテラシーを高める教育を充実することも重要である」とする提言が出されています。
〇…他方で中教審答申には「各教科の到達目標を明確にし、その確実な修得のための指導を充実していく上で、子どもたちの学習の到達度・理解度を把握し検証することは極めて重要である。客観的なデータを得ることにより、指導方法の改善に向けた手がかりを得ることが可能となり、子どもたちの学習に還元できることになる」とし、全国的な学力調査の実施も提言しています。
〇…となりますと、情報リテラシー教育は、単なる「コンピュータ・ネットワークを使いこなす力」だけではなく、あらゆる媒体から発信される情報を検証し、批判的に読み解く力を身につけさせることを目的とした情報化時代を生き抜く力を育てることに欠かせない実践課題となっていると言えそうです。こうした「力」は、まさに情報リテラシーの訓練によってこそ可能になるとも言えます。
〇…「情報リテラシー教育」の成功のカギは、しっかりとしたカリキュラムの存在とともに、優れた教師教育と教材にもかかわりがあるとの指摘も無視できないでしょう。本号はそのための今後の実践課題を問う特集です。
(江部 満)
-
- 明治図書