- 特集 各教科でめざすPISA型読解力
- 提言・PISA型読解力で求められているもの
- 教育課程経営を要求するPISA型読解力
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- PISA型読解力とは何か
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- 総合学力としての読解力育成を
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- 問題解決的な総合言語力を育てよう!
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- 問題解決過程の新しい工夫を
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- 算数・数学の学力として言語力向上を!
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- PISA型読解力と各教科授業の問題点
- 国語科授業の問題点―「学習評価」からの授業づくりを―
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- 社会科授業の問題点―市民としての子どもの学習―
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- 算数・数学科授業の問題点―「なんとなく」から「的確」に―
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- 理科授業の問題点
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- 国語科で身につけたいPISA型読解力
- 新聞の活用でPISA型読解力を鍛える
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- 「正確に読み取る」力と「意見を表現する」力
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- 「学力テストB」を指導せよ
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- 考える喜び、書く喜び
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- 社会科で身につけたいPISA型読解力
- 情報を読み取り、解釈する力を育てる
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- 社会科の学力はPISA型読解力
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- 箇条書きを徹底することで資料の読み取り能力を高める
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- 二十一世紀に求められる社会科学習
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- 算数・数学科で身につけたいPISA型読解力
- 非連続テキスト―江戸時代の人口―を使ってPISA型読解力を身につける
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- 算数における「読解力」育成のポイントはすぐに式を書かせないこと
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- 数学的に解釈する力、表現する力
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- 理科で身につけたいPISA型読解力
- 理科は非連続型テキストを読み取る力をつける
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- 発展させて興味を広げさせる
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- 読み取り、解釈・判断する力
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- 総合学習で身につけたいPISA型読解力
- 常に教科との関連性を意識しておく
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- 総合学習は、PISA型読解力が鍛えられ身につく実践の場である
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- 友と関わりながら塾考する力を高める
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- 資料に語らせる授業を行う
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- 熱中・集中した授業づくり
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- 教師修業への助言
- ブログのススメ
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- 読解力向上をめざす授業づくり 国語科でめざす授業づくり (第6回)
- 「意味」と「範囲」を問う授業
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- 読解力向上をめざす授業づくり 社会科でめざす授業づくり (第6回)
- こうすれば読解力を身につけさせることができる。その授業例(1)
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- 読解力向上をめざす授業づくり 算数科でめざす授業づくり (第6回)
- 非連続型テキスト化を促す作業指示
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- 〜「先生に一目でわかるように書きなさい」〜
- 読解力向上をめざす授業づくり 理科でめざす授業づくり (第6回)
- 理科意見分類表をサークルで提案する
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- 日本人の気概を教える 《小学校》 (第6回)
- 世界を驚愕させたハイテク測量・地図化技術―伊能忠敬の生き方A
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- 日本人の気概を教える 《中学校》 (第6回)
- 人間関係を円滑にする東洋の思想(2)
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- 子どもの規範意識の育て方 (第6回)
- 幸福具現を約束する規範の遵守
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- 授業の技を磨く (第6回)
- 見る技を磨くには
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 編集後記
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編集後記
○…PISA型読解力が教育現場で話題になっています。それは田中孝一氏(文科省視学官)も表明されていますように、「PISA型読解力は、国語科だけでは十分には対応できない。調査問題のテキストの種類や実際の設問等から見ても、あらゆる教科等にまたがる取組が必要である」といわれているからです。
○…PISA型が求めている読解力は、超教科的な性格をもっていると主張されている北俊夫氏(岐阜大学)はPISA型読解力を育てるために次の三点を提言されています。第一は、各教科等で多様な形態の学習資料を活用する。第二は、情報や資料を読み解くためのリテラシーを身につける。第三は、定着状況を見きわめるワークシートを開発する。(『現代教育科学』二〇〇六年九月号)
○…すでにご承知のように、文科省の『読解力向上に関する指導資料』でも改善の具体的方向として、教科国語を中心としつつ、各教科、総合的な学習の時間等を通じて、次のような方向で改善の取組を行う必要があるとしています。
○…敢テキストを理解・評価しながら読む力を高めること。柑テキストに基づいて自分の考えを書く力を高めること。桓様々な文章や資料を読む機会や、自分の意見を述べたり書いたりする機会を充実すること。
次期学習指導要領の改訂のキーワードの一つとなっているのは、「国語学力の育成」です。なかでもPISA型読解力の育成を授業を通してどう重視するかが問われていると言えます。
○…二十年前から論理的文章の書き方指導を提言されてきた市毛勝雄氏(日本言語技術教育学会会長)は、今回の文科省の提言を新しい「ことばの教育」に一歩踏み出す、よい機会として歓迎されています。
○…本号はそのための具体的提言を特集として組みました。
(江部 満)
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