学校運営研究 2002年5月号
動き出した!“学力保障の学校づくり”

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学校運営研究 2002年5月号動き出した!“学力保障の学校づくり”

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2002年4月
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 動きだした!“学力保障の学校づくり”
学力保障に取り組む文教政策―私の期待と注文
知識で提示する基礎・基本
岩田 一彦
「教養」教育の徹底を
勝方 信一
「少人数指導」を柔軟に生かして
川崎 吉郎
学力低下の不安への取り組み
新堀 通也
問題は“最大瞬間学力”の脆弱な学習
西林 克彦
「優れた教師」にスポットを
柳井 智彦
学力保障どんな政策が打ち出されているか
指導要領の性格づけの変化―効果と波紋
中留 武昭
エリート校の推進策―効果と波紋
菱村 幸彦
全国規模の学力テスト―効果と波紋
新井 浅浩
学校の自己点検・自己評価―効果と波紋
新井 郁男
学校選択制―効果と波紋
田中 博之
“動きが早い県”にみる学力保障政策の特色―国が後追う教育改革―
浅野 信
学力保障の学校づくりどんな切り口で迫るか
教育課程編成の改革
柏木 英樹
日課表・時間割編成の改革
小野寺 忠雄
経営組織の改革
勝本 淳弘
少人数学級の運営
長南 博昭
評価システムの改革
大森 修
学校評価の導入
山田 武士
小学校教科担任制の導入
江戸 日出夫
校内研修の改革
小宮 健司
わが校の学力保障学校のどこをどう変えるか
まず,「基礎学力も重視」に意識を変える
杉田 久信
小・中連携による基礎学力の充実をめざして
松浦 良昭
ゆとりと充実の学校生活―平日の基礎・基本,休日の体験―
小西 豊文
主体的な学びの場としての選択教科をどう計画し,どう取り組んでいくか
高橋 義孝
わが校のIT戦略 (第2回)
三鷹市立第一小学校
大島 克己
学校ボランティア―こんな活動こう創る (第2回)
心豊かに生きる力を育む
津田 君子
本当にこれがよい授業か (第2回)
繰り返される“子ども中心”の授業
小関 熙純
予備校に聞こえてくる“学校への不満” (第2回)
これじゃ、学生が可哀相だ!
鈴木 晟
学校運営のためのプロジェクトマネジメント (第2回)
「おおよそ」とプロジェクトポートフォリオ
酒井 弘一
校長・教頭のための著作権の基礎知識 (第2回)
「ルール」を知り「感覚」を身に付けさせる
岡本 薫
人が人として育つために―学校歯科医からの教育発信 (第2回)
定期健康診断の場から―いつの時代も「いま,いまの教育」
鏡 宣昭
教育改革への私のビジョン (第2回)
ホームレス襲撃事件から何を学ぶか
石井 昌浩
21☆こだいらの教育改革アクションプランの目指すもの
坂井 康宣
学校でする“絶対評価”への切り換えポイント (第2回)
学校での「評価規準」づくりに向けて(その1)
陣川 桂三
戦後教育が“善意”で犯した罪 (第2回)
“暗記と学習”について
まねをして百回も繰り返すことは,長い間かけて人類が得た知恵である
向山 洋一
暗記を復権させる
大森 修
知識も創造力も大切である
杉田 久信
続・校内研究会の戦略と戦術 (第14回)
校内研究会の予習と復習(1)
志水 廣
文教ニュース
中教審が三件の答申(@新しい時代の教養教育 A教員免許制度の在り方 B大学の社会人受入れ)
安達 拓二
編集後記
樋口 雅子江部 満
修学旅行の新ネタ“知っている?” こんな京都 (第2回)
賀茂? 鴨? 加茂?
水山 光春杉山 勉

編集後記

○…このところ「学力保障」の問題が報じられない日はない!といっても過言ではないような状況が続いています。

 新教育課程の全面実施が報じられるようになって、その具体像への懸念が噴出してきているからと思われます。

 内容削減・総合の創設…ということでゆとりだけ先行しているのではないかという批判の嵐です。

 たしかに、学校は本来「勉強するところ」であるわけなのに、塾に通わせるということは、学校が本来の役割を果たしていないのではないか…という懸念が出て当たり前なのかも知れません。

 本号は、こんな学校を抜本的に構造改革していこうという全国各地の動きを紹介しました。

(樋口雅子)

○…去る2月末に中央教育審議会の答申「新しい時代における教養教育の在り方について」は、かなり重要な提言であり、学ぶべき点も多くあります。その提言のはじめの言葉、今なぜ「教育」なのか、で次のように指摘しています。

「既存の価値観が揺らぎ、社会に共通の目的や目標が見失われ、個人も社会も自信や将来への展望を持ちにくい状態が社会全体に学ぶことや努力することの意義を軽んじる風潮が広がり、幼・少年期や青年期も若者に自ら学ぼうとする意欲が薄れている」と。このような時代においてこそ、「新しい時代の教養が必要」である、というわけです。

○…この提言には納得できるものがあります。そのためにどうするか、五点をあげていますが、くわしくは本文を読んでいただくとして私には四点目の提言に大賛成。「日常生活を営むための言語技術、論理的思考力や表現力の根源、日本人としてのアイデンティティ、豊かな情緒や感性、すべての知的活動も基盤としての国語の力」を重視したとする提言です。数学者の藤原氏は「一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数」と指摘し、国語力の向上を最重要の課題にあげていました。教師の力量向上と共に。この提言を読み直してみたいと思いました。

(江部 満)

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