学校運営研究 2003年7月号
絶対評価の通知表―よい例・工夫例33

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学校運営研究 2003年7月号絶対評価の通知表―よい例・工夫例33

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2003年6月
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 絶対評価の通知表―よい例・工夫例33
“私の推薦”絶対評価の通知表 よい例・工夫例
調査結果からみえる通知表の現在
田中 耕治
「教育者の目」で見られていることが感じられる通知表
中野 和光
総括的評価だけではなく、次の学期へつながる形成的評価へ
加藤 明
目標実現に機能する通知表の工夫
尾木 和英
子どもと保護者に分かりやすい通信票
大風 秀康
観点別に到達度評価で記す通知表
新井 郁男
現状と改善点を明確に示す総合的な所見が必要である
堀井 啓幸
心の絆を太くした通知表を
円山 博司
保護者に学校としての取り組みを知らせる工夫を
大島 康明
明快な数値化基準が教師を激変させる
木村 孝康
絶対評価の理解度チェック:混同しがちな点はここだ!
学習の評価と学力の評価
澁澤 文隆
評価規準と評価基準
鈴木 義久
評価と評定
陣川 桂三
説明責任と結果責任
田部井 洋文
絶対評価の通知表:研究開発の課題はどこか
甘い評価と辛い評価―教師による違いをどうするか
丸山 善久
目標準拠の評価テストはどこが違ってくるか
花田 修一
補助簿の活用をどう進めるか
岩谷 俊行
総合的な学習の評価規準と基準づくりのポイント
村川 雅弘
「特別活動・行動の記録」欄の記述をどう変えるか
大庭 正美
「総合所見」欄の記述をどう変えるか
高階 玲治
絶対評価の時代:通知表改革の最先端情報
“単元通知表づくり”と実践のポイント
村井 万寿夫
“単元通知表づくり”と実践のポイント
前田 達夫
“少人数学習の通知表づくり”と実践のポイント
寺崎 千秋
“少人数学習の通知表づくり”と実践のポイント
滝 尚文
“習熟度別学習の通知表づくり”と実践のポイント
水野 岩雄
“習熟度別学習の通知表づくり”と実践のポイント
河村 泰宏
“Cの子どもへ”の説明責任と結果責任=ポイントはどこか
支援は計画の段階から始まっている!
加藤 英也
子どものやる気を引き出す教師の働きかけ
若手 三喜雄
スタートラインをはっきりさせ、どれだけできるようになったかを比較する
奥 清二郎
絶対評価の通知表=信頼と不安の分岐点はここだ!
観点別学習状況の評価と評定との関連は
橋本 由愛子
子どもの信頼を得、不安を払拭せよ
稲葉 章司
「通知表」をめぐる保護者説明
臼井 敏夫
補助簿の活用、根拠を所見欄に明示する
桜沢 修司
我が校の学校紹介―要覧&HP (第4回)
北海道札幌市立有明小学校
田山 修三
世界の目・日本の目・教室の窓 (第4回)
小学生はバカじゃない
高嶋 哲夫
NOがはっきりいえる校長 (第4回)
スローガンをそのまま教室に持ち込むな
糸井 清
ADHD・LD児が教師に投げかけている問題 (第4回)
知能検査を指導に生かす
横山 浩之高橋 佳子
~「いじめ解決に学習指導」なんてあり得る?~
校閲部の窓から教育界を覗く:この表記のウラ・オモテ事情 (第4回)
「愛国心」アレルギー
塩原 経央
必達目標を掲げて!校長奮戦記 (第4回)
基本的な方向を確認したら、試作品の段階で動き出す
吉永 順一
校長キレル子とつきあうの記 (第4回)
キレル子の食べ物と脳の機能異常④
長田 秀樹
研究授業のやり方革命―ルーブリック入門 (第4回)
評価項目を検討する
前田 康裕
誰でも必要なライフスキル学習 (第4回)
ライフスキル学習の実践(2)
愛知県豊田市立根川小学校
文教ニュース
学校週五日制で意識調査/学級編制の弾力化を通知
安達 拓二
編集後記
樋口 雅子江部 満
食と健康の博物館 (第4回)
「健康科学館」で健康の理論と実践を
有馬 廣實

編集後記

○…産経新聞によると、東京都のある中学校では「英語と国語で22%の生徒に1をつけた」ところがある反面、ある中学校は「1がひとつも無い」という現象が起こったそうです。

 それぞれの学校で定めた評価基準にあてはめての結果だそうですから、その限りにおいては問題はない|ということではあります。

 しかし、高校側では「学力テストで同点だった生徒が、合否ラインで並んだ場合、(こういうことになると)内申点で判断するのはためらいがあるが、特別な配慮をすれば責任問題に発展する」ので苦悩する校長さんが多いといいます。

 たしかにここへ来て「絶対評価ということだから、国のきちっとした基準があるのかと思った」という声が保護者サイドから寄せられることが多い|とも聞きます。集団内でのランクづけから変わったというから、到達基準がもっとスタンダードに決められていてしかるべきとも。

 一方で、説明責任がいわれ、いやそれより結果責任が問われているのだ|とも言われます。保護者面談でも、今までのように「もう少し家でも勉強させてください」といったことはいえない。「ここまで出来るように教師としてがんばります」というように教師を指導することが管理職に求められている|というわけです。

 当然、通知表についても、さまざまな改革・工夫が求められているわけです。

 本号はその具体をご紹介いただきました。

(樋口雅子)

○…文部科学賞が昨年、小学五年から中学三年の児童、生徒を対象に実施した学力テストの分析結果を見て、過去と比べて正答率が著しく低下した科目が多く、早急に新学習指導要領の改訂に着手する必要性を感じた。

○…特に基礎・基本のつまずきとともに、応用問題における読解力が決定的に不足していることが、新聞各社での解説でも指摘されているが、何よりも国語教育の強化が緊急の課題として浮上しているようだ。「国語はあらゆる学問の基礎をなす科目である」とよく言われているが、誤答の分析結果眺めていると、そのことが証明されているといえる。

○…「ゆとり教育」については、文科省も徐々に改めようとしているようだが、読売の社説でも指摘しているように、本質的な問題である「学力低下論争」にふれずにいることが問題である。産経などは「もはや子供たちの学力低下は動かしがたい事実だ」とし、「抜本的な学力向上策が急務」だと主張している。新国語科では「話す聞く」「書く」につづけて「読む」は最下位に位置付けられているが、早急の改革が必要ではないか。

(江部 満)

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