- 特集 “激変する親子関係”にどう向き合うか
- 私が最近びっくりした“親子関係”
- 泣いた、泣いた。
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- お金でする子育て
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- システムの充実が逃げ腰にならなければよいが
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- シンポジュウム/“子育ての外注化”と“親子の関係性喪失”がもたらすもの―考え直そう“この神話”・せめて止めよう!この流れ―
- 提案
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- 意見
- 愛も言語も数学も、そして総合保育も駄目にする保育行政
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- 子どもの心の声から遠ざかる「外注化」
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- 「子どもを産み育てたい」環境づくりに英知を!
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- 母業の復活より親業の保障を!!
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- 今、ファーストフードよりスローフード、スロー子育てを!
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- 意見を読んで
- 求められる発想の転換・仕事・家庭・保育
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- 家庭の教育力を回復する道=親への支援ポイント
- 生活リズムの崩れ―チェック&支援ポイント
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- 心のつながり―チェック&支援ポイント
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- 食生活の問題点―チェック&支援ポイント
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- 基本的しつけの問題点―チェック&支援ポイント
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- 生活習慣の未形成―チェック&支援ポイント
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- 学習習慣の未形成―チェック&支援ポイント
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- 問題が起こった時=親の対応と学校の支援ポイント
- 嘘をつく子―親の対応と学校の支援
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- 万引きをする子―親の対応と学校の支援
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- 暴力を振るう子―親の対応と学校の支援
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- いじめをする子―親の対応と学校の支援
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- 不登校の子―親の対応と学校の支援
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- “よい親子関係”を築く学校経営のポイント
- 学校行事での工夫点はここだ
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- 保護者会での話・実例紹介
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- 学校通信&HPの題材・実例紹介
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- 心のノートをどう活用するか
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- 参観授業での工夫点はここだ
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- 三者面談での工夫点はここだ
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- 親向け講話に使える“親子関係のエピソード”
- ナメクジを、かたつむりに~「よさ」の発見とは~
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- 最後までやり抜け!の言葉がフルマラソン41回の完走を生んだ
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- 忘れられないあの言葉(親の生き方から、子どもは学ぶ)
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- 卒業を控えた子どもたちに語る
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- 我が校の学校紹介―要覧&HP (第5回)
- 愛媛県新居浜市立神郷小学校
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- 世界の目・日本の目・教室の窓 (第5回)
- 結果責任の重要性
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- NOがはっきりいえる校長 (第5回)
- 何ゆえの同和教育推進なのか
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- ADHD・LD児が教師に投げかけている問題 (第5回)
- LD児をはぐぐむ(その1)
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- 校閲部の窓から教育界を覗く:この表記のウラ・オモテ事情 (第5回)
- 「市民派」の市民
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- 必達目標を掲げて!校長奮戦記 (第5回)
- 向山型学習システム導入の舞台裏
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- 校長キレル子とつきあうの記 (第5回)
- 虐待のトラウマによるキレ①
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- 研究授業のやり方革命―ルーブリック入門 (第5回)
- 評価基準を検討する
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- 誰でも必要なライフスキル学習 (第5回)
- ライフスキル学習の実践(3)
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- 文教ニュース
- 中教審に初(中)教育改革を諮問/検討事項に入学年齢弾力化も
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- 編集後記
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- 食と健康の博物館 (第5回)
- 「薬の博物館」で薬の発展と健康への願いを学ぶ
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編集後記
○…「保育園が頑張ると家庭がダメになる」という「保育園のパラドックス」という図を1ヶ月ほど前、産経新聞で見たとき、「なるほど、そうだな」と妙に心に残りました。
この図を作成した長田安司先生は、30年間保育に携わってきたキャリアにもとづき、「子供のことよりも、親の利便性を優先する施策ばかり」が進められていると、最近の状況を分析されています。
たとえば、保育行政は、〈延長保育・24時間保育・病後時病時保育・一時預かり保育・日祝日保育・子育て相談・ファミリーサポート・虐待児への対応〉というように役割が増大していき、どきっとする言葉、〈子育ての外注化〉が進んでいるといいます。
ですから、子育てに必要な基本的な忍耐力が育たない―苦労が嫌、面倒なことが嫌い、子供に無関心、暴力・虐待という状況も出現すると指摘されています。そしてその結果、「友達と遊べない、大人と目を合わせられない、すぐイライラして怒りっぽいといった子供が増えた」といいます。
このような状況のツケは、学校へと積み残され、学校崩壊が始まり、社会不安へのつながっていく…と。
そこで、本号では、八王子の共励保育園長・長田安司先生の問題提起を軸に特集を企画しました。
(樋口雅子)
○:教育基本法の改正問題の見通しがはっきりしない。文部科学省の中央教育審議会の最終答申では教育の危機的状況や社会情勢の変化をふまえ、「郷土や国を愛する心」「社会に主体的に参画する公共の精神」など新たな価値観を教育の基本理念に盛り込んだものだ。さらに教育の原点である家庭教育の大切さや教育への国と地方自治体の責務や役割分担を明記しており、戦後教育の根本問題にメスを入れている。この答申には賛否両論があるが、日教組は臨時大会を開いて、見直し阻止に総力をあげると反対を表明している。
○:戦後に制定された教育基本法は、戦後五十数年を経て時代に適合しない面が多くあることも事実である。この法規は当事の文部省が作成した草案に対し、連合軍総司令部(GHQ)の民間情報教育局(CIE)が、いくつかの重大な変更を要求して修正されたという事実を我々は忘れてはならない。「伝統を尊重し」の文書の削除や宗教教育の表現修正など今日の教育の荒廃を招いた一端となっているのだ。
○:教育基本法は鑑賞用の飾り物であってはならない。理想的な目標を実現可能な努力目標に転化させることを考える時期に来ていると思うのだが…。
(江部 満)
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- 明治図書